テレワーク中の電話連絡用にと、会社から携帯電話を支給されることなく、やむなく自分の携帯電話を使うとなると
着信はともかく、発信となると通話料は?
会社から明確な提示がない……。まさか自腹?
とモヤモヤした状態のまま、テレワークに突入しているテレワーカーの方も多いのではないでしょうか?
通信費を支給されるかされないかにかかわらず、通話料 = 実費(立替え払い)が発生している「通話料自腹族」の通信費にまつわるお悩みを、当事者目線でまとめていきます。
本記事では「テレワーク中の携帯電話ってどうしたらいい?」をすっきり解決します。
あきらめずに会社に請求する権利はある
正当な理由で経費清算を求めても、前例がない場合、すぐには認められない場合も珍しいことではありません。
「面倒だから」「一度で要求が通らなかったから」とあきらめる前に、できることをしておきましょう。
請求しないことで必要ないと判断されないために、根拠を明示して再度しっかりと経費請求し、自分の権利を放棄しない姿勢を会社に示す必要があります。
利用中の携帯電話・スマホの通話記録を手に入れる方法を確認し、実際に業務上で発生した通話記録を整理・提出できるようしておきましょう。
さらに、テレワーク中に通話での情報提供やコミュニケーションが必要だった理由も、必要に応じて整理しておくことも検討ください。
全額でなくても一部補助や、他のテレワーク関連で必要になった経費もまとめ、包括的に月額で手当の支給などにつながるかもしれません。
前例のない事態なら、何度かトライするだけの価値はあります。
1人ではちょっと気が引けるという場合、社内で同様に困っている先輩・後輩と協力し、共通の悩みを持つメンバー間で情報交換しましょう。
請求再チャレンジの可能性やタイミングを計り、戦略的に提案するスタイルを採用できれば、心理的なハードルを下げることもできます。
会社の規模にもよりますが、見えにくい情報をキャッチするアンテナは1本より2本、本数が多い方が精度もあがりますし、部署をまたいでの社内コミュニケーションに広がりや厚みを出せる良い機会にもなりそうです。
無い道を切り拓くためには、あきらめないこと。面倒事を後回しにせず、まずは動いて材料を揃えておきましょう。
経費精算期限は、就業規則の定めよりも法律による時効が優先され、社内規則の期限を過ぎても時効まで請求は可能です。気になる場合は専門家に相談・確認してみましょう。
「通話自腹族」が知るべき、「BYOD」のメリット デメリット
BYOD(Bring Your Own Device)つまり、自分の携帯電話を社用で使用する状態においては、自分にとってのメリット・デメリットが表裏一体の関係にあるため、特にデメリットについて知っておくことがリスク回避のために重要なポイントとなります。
結果論であっても、自分のプライベートな通話と仕事用の通話を1台の携帯電話でまかなってしまった場合、後々やっかいな事態に巻き込まれる可能性も一緒に引き受けることになりかねません。
メリット
- 管理する端末が1台→管理しやすい
- 使うのが自分の端末→使い慣れている 使い方を覚える手間が省ける
管理したり覚えたりの手間暇、時間的なコストだけで見ると、プライベートの端末内に全て入れ込んでしまうのもアリか?と思えなくもありません。
デメリット
- 通信費用、維持費用の公私切り分けが困難
- 紛失の場合、公私とも通信手段を失う
- 自分のプライベートの電話番号を仕事先に開示することになる可能性がある
- 自分宛にかかってきた電話を優先できないかもしれない
- 時間で区切れず公私の切り分けがしにくい
- 履歴などから間違って得意先に発信してしまうかもしれない
- スマホからのデータ流出リスク
上記デメリットのうち企業サイドもデメリットとして認識しているのが「スマホからのデータ流出リスク」。
会社としても情報漏洩とからむ問題でもあり、本来BYODを会社決定で導入するなら、情報セキュリティインシデントとして対策が整えられているはずですが、なし崩し的に個人の携帯電話を利用してテレワークが始まってしまっている場合は、未対策ということに。
個人端末にデータを保存しないなど自分でできる自己防衛策をしたとしても、一時的に業務にまつわるデータを保存しているタイミングに運悪くスマホを紛失するなど、結果的にデータ流出事故につながった場合の責任を負う可能性も。
「通話自腹族」の選択肢。現実的な解決方法
実際には、環境が整っていてもいなくても、始まってしまう突然のテレワーク。
会社から携帯電話を支給されない場合の現実的な選択肢は
- 目の前にある自分のスマホを社用としても使うのか。
- 他に端末を用意するのか。
どちらかしかありません。
自腹になるかもしれない通信費がどれくらいになるのか……。
負担増を気にしてモヤモヤする時間を過ごすより、自分に合った現実的な解決策でストレスを抱える時間はサッサと切り上げて、気持ちを軽くしていきましょう。
解決方法1:1台(1回線)で済ませるなら契約プランの見直し
→トータルコストを削減で解決
今使っている自分の携帯電話をそのまま使う結論なら、デメリットをしっかり確認したうえで、通話時間に応じた契約プランの見直しが必須。損をしてしまう前に、早めにオトクな契約プランに変更してしまいましょう。
解決方法2:スッキリ分けるなら2台(2回線)持つ
→格安SIMで解決
通信網を持つキャリアである「 docom(ドコモ)」「au」「Softbank(ソフトバンク)」から通信回線を借りることでサービス価格を抑えることができる格安SIMなら、複数回線契約の選択肢がグッとひろがります。
2台(2回線)持つなら格安SIMでの検討が断然おすすめ。
2台(2回線)持つメリット
先に解説している、自分の携帯電話を会社用としても使用する場合のデメリットがほぼ解消されるのですが、なかでも特にテレワーク期間が長引くほどジワジワと実感できそうな点が
- 通信費を明確に分けられる
- 自分のプライベートを守れる
の2点。
「自分のプライベートを守るため」であれば、多少の手間はかけてでも、早い段階で会社用の通信回線を別に分けてしまったほうがスッキリできます。
2台(2回線)線持つ方法
- 今使っている1台を活かして2台目(2回線目)を新規で契約
- 気になっていた格安SIMに乗り換えて2回線契約
格安SIMなら賢く契約することで、月額2,000円以下でも会社用携帯電話を別に1台持つことが可能です。
このあと紹介しているおすすめの格安SIM情報も是非チェックしてみてください。
スッキリ分ける派におすすめの格安SIMはコレ!
結局、仕事用の回線は分けてしまうのが間違いないと感じている方向けに、
- 契約期間の縛りナシ
- 解除手数料ナシ
のプランのなかから、人気の格安SIMサービスを紹介します。
事業者:プラン名 | 月額 | SIM | 契約縛り | かけ放題 | 10分超過分料金 | データ容量 | データ節約(高速モードのONOFF) |
Yモバイル: スマホベーシックプランS | 1,980円 2回線目1,480円 8ヵ月目以降+700円/月 | ナノSIM | マイクロSIM | なし | 10分以内かけ放題無料 24時間かけ放題:「スーパーだれとでも定額」1000円 | 30秒につき20円 | 4GB(3+1)増量無料キャンペーン | 任意で速度切替えできない |
UQモバイル: スマホプランS | 1,980円 2回線目1,480円 | ナノSIM | マイクロSIM | 標準SIM | なし | 10分以内かけ放題700円 60分国内定額500円 国内かけほうだい1700円 | 30秒20円 | 3GB 繰り越しOK | 任意で切り替えられる |
楽天モバイル: Rakuten UN-LIMIT | 1年間無料 (2,980円) | ナノSIM | マイクロSIM | 標準SIM | なし | Rakuten Linkアプリ利用で国内通話かけ放題 アプリ未使用時30秒20円 | – | 自社エリア無制限 パートナーエリア5GB | 任意で切り替えられる |
ワイモバイル
S・M・Rとサイズ感でイメージしやすい3プラン展開のY!mobile(ワイモバイル)。
プラン料金(スマホベーシックプランS)
月額利用料から新規割700円+おうち割光セットもしくは家族割500円の2段階割引で、プランSなら加入7か月目まで月額1,480円で利用可能。(割引期間終了後、月額2,680円)
通話料・無料通話
通話料は全プランで国内通話なら他のスマホへも固定電話へも10分以内の国内通話は無料、10 分超過の通話 20円/30秒(10分超過分のみ)。
SMSは1通あたり3円。
通話品質的には従来の音声通話より高音質な通話(HD Voice)が可能となっています。
仕事での通話で10分超過の時間制限を気にせずに通話したいなら、月額1,000円のオプションで「スーパーだれとでも定額」の契約が安心。
超過料金を支払う場合との比較だと、月あたり25分以上超過が発生しそうならオプションをつけるのがオトクです。
通話機能のオプションは、留守電や着信のお知らせなど無料で利用できるサービスの他、月額200円で割り込み通話のオプションがあります。仕事の通話で急ぎの対応が必要な場合にも安心です。
データ容量
データ容量は3GBで、超過の場合のスピード制限は128bps。
容量の追加はyahooマイルで無料追加が可能なほか、キャンペーンで増量となっている場合もあります。
契約を検討の場合は最新のキャンペーンもしっかりチェックしましょう!
UQモバイル
UQスポットの他にも家電量販店や携帯ショップなど、気軽に立ち寄れる実店舗を増やして地方でも存在感が増しているUQモバイル。
プラン料金(スマホプランS)
2台目ならスマホプランSは契約期間中ずっと1,480円で利用可能。
キャンペーンによる割引期間の設定がなく、契約途中で利用料金がアップしないため、プランSで2台契約の場合は2台分の月額利用料3,260円がずっと続きます。
たとえば家族分もまとめて3台なら4,940円と、長く使う場合、台数が増えても価格面でのメリットがずっと続くのはありがたいです。
UQモバイルの公式サイトの料金シミュレーションは実際、複数台契約を想定した設計となっています。
通話料・無料通話
通話料オプションは、10分無料が月額700円、10 分超過の通話 20円/30秒(10分超過分のみ)。
国内かけ放題が1,700円。SMSは1通3円~です。
通話のオプションサービスは、転送サービスが無料、割り込みサービスが月額200円で利用可能なほか、ニーズが高い留守電・迷惑電話撃退・3者通話は、セットで「電話パック」として月額380円で提供されています。
データ容量
データ容量は3GBですが、通信スピードを落として利用するターボOFF設定時(節約モード)では、SNSや音楽アプリはどれだけ利用してもデータ使用量は0となり、余った分は翌月に繰り越されるので無駄なく使える仕様です(スマホプランSの場合最大300Kbps)。
楽天モバイル
後発ながら、プランが1つというユーザーを迷わせないプラン設計で切り込んでいる楽天モバイル。
プラン料金(Rakuten UN-LIMIT)
新規でも乗り換えでも1年間の利用料(1年経過後月額2,980円)が無料となるキャンペーンを展開中で、公式サイトに明記の「ご満足いただけなければいつでも解約可能 解約料は一切かかりません」の1文もインパクトがあります。
通話料・無料通話
通話料は、Rakuten Linkアプリを使うことで、他のスマホへも固定電話へも無料通話可能でSMSも無料。
割り込み通話、留守電もアプリ使用時は無料で利用可能です。
データ通信が使えない等でアプリが使えない場合の通話料は30秒20円。国内SMSは3円/70文字(全角)となっています。
データ容量
データ通信は、楽天回線エリア内なら高速で使い放題です。
エリア外はパートナー回線エリアとなり月5GB。
超過の場合のスピード制限は最大1Mbpsで使い放題となっています。
- 楽天回線エリア外で試用する際の条件が自分の利用方法とマッチしている
- 海外でのデータ&SMS利用の可能性がある
- アプリでの通話に抵抗がない
場合は強力な第一選択肢になりそう。
まとめ
- 日常的に利用するショッピングサイトが「Yahooショッピング」ならYモバイル、「楽天」なら楽天モバイルを選ぶと、各種ポイントとのスケールメリットによりコスパUPしやすいのでおすすめ。
- 楽天とUQモバイルは利用エリアに注意が必要。UQなら契約前のTry UQ mobileを利用して事前確認OK(楽天のSIMカード無料トライアルは法人のみのサービス)。
- UQはかけ放題の月額固定費が高めなのが気になるが、ずっと価格が変わらないのが魅力。
「通話自腹族」になんて、なりたくてなるわけないのですが、自分の端末ごと会社に差し出すような使い方は避けたいですよね。
ここで紹介した格安SIMのプランは、
- 契約期間の縛りナシ
- 解除手数料がナシ
であり、契約後に会社から端末を支給された等で回線が突然必要なくなった場合でも大丈夫。
無駄な出費が増えるリスクがほぼない内容のプラン設計になっています。
格安SIM界隈は常に競争が激しく、各社とも日々ユーザーが飛びつきたくなるプランやキャンペーンを打ち出し、差別化を図っています。
特にショッピングサイトからのポイント還元は、かなりパンチのある数字もチラホラ。
まずは、気になるプランがあれば各公式サイトで最新の詳細情報を確認し、料金シミュレーションをしてみましょう。
Y!mobile公式サイト切替えは早いほどオトクなので、自分にピッタリはまるプランと出会えたら、行動はぜひお早めに!
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