コワーキングスペースを利用するとき「法人口座の登記住所として使えるのかな?」と気になることってありませんか?
もし企業の登記住所として使えるのなら、自宅を公表する必要もないし、ビジネス上も安全で便利ですよね。
そこで、実際のところどうなのか徹底的に調べてみました。
本記事では
- コワーキングスペースの住所は、法人登記に使えるの?
- 実際使えるコワーキングスペースはあるの?
- コワーキングスペースの住所を使って銀行口座は作れるの?
という疑問を解決することができます。
起業して法人口座をこれから作りたいと思っている人にお役立てできる記事です。
コワーキングスペースの住所は、法人の登記に利用できるの?
コワーキングスペースの住所は、法人登記をする際に登記上の住所として利用できることが多いです。
全てのコワーキングスペースが対応しているわけではないですが、最近では登記できるスペースが増えています。
ただし、基本料金に組み込まれているのではなく、オプションで有料にしているところが多いです。
コワーキングスペースを登記上の住所にする3つのメリット
コワーキングスペースを登記上の住所にすると、大きく3つのメリットがあります。
引っ越しても登記上の住所変更をしなくてよい
もし自宅を登記上の住所にしていたら、引っ越しするたびに、登記住所の変更手続きをしなければなりません。
一方コワーキングスペースを登記上の住所にできれば、引っ越しても登記上の住所変更は不要となります。
郵便物を受け取ってもらえる
住所登記に対応しているコワーキングスペースは、郵便物の受け取りサービスもしているところが多いです。
郵便物を受け取ってもらえれば、仕事上の書類を保管してもらえるので、とても便利。
転送不要郵便も受け取ってもらえるコワーキングスペースなら、金融機関の口座開設の審査などにも役立ちます。
公式ページに自宅住所を載せなくていい
公式ホームページに自宅住所を載せなくていいので、セキュリティ面で安心です。
自分の身を守るためにも、公式ページに自宅住所を公開することは避けたほうがいいでしょう。
東京で法人登記ができるコワーキングスペース5選
法人登記ができる都内のコワーキングスペースを5つ紹介します。
BIZcomfort
BIZcomfortは、東京・関西・東海を中心に展開するコワーキングスペースです。
東京都内は特に多く、なんと35店舗もあります。
カジュアルで比較的低価格で使えるコワーキングスペースとして人気を博しています。
BIZcomfortでは、法人登記だけでなく、宅配便受け取りや保管、郵便物・宅配便の転送サービスなどが利用できます。
都内店舗 | 早稲田・神楽坂天神・代々木・町田・池袋南口・南町田・曳舟・亀戸南・池袋西口・大森山王・葛飾青砥・池袋・田町・品川大井町・東池袋・新橋・蒲田・五反田・中板橋・水道橋・門前仲町・日本橋人形町・京急蒲田・日本橋小網町・日本橋新川・神保町・神田・秋葉原岩本町・八丁堀・東十条・駒込・本郷・御茶ノ水・亀戸・大塚 |
料金 | 全日プラン6,000円〜 /月 土日祝プラン2,000円〜/月 など |
登記費用 | 3,000円 /月 |
ドロップイン | コンシェルジュがいる拠点のみ(300円~/時間、1,000~2,000円/日) |
公式ページ | https://bizcomfort.jp/ |
パセラのコワーク
パセラのコワークは、カラオケやレストラン事業を展開するパセラグループのコワーキングスペースです。
現在、都内にあるのは2店舗(サテライトを含めると9店舗)。
飲食事業を営むパセラらしく、ドリンクは30種類以上・ワインや焼きたてパンが無料といううれしいサービスもあります。
新フルサービスマンスリー会員になると、登記・住所利用が1団体まで月極契約にふくまれています。
店舗 | 東新宿・東神田 〈サテライト〉銀座・池袋・新宿・新橋汐留・荻窪・秋葉原電気街・新橋駅前 |
料金 | 新フルサービスマンスリー会員 25,000円/月 ナイトマンスリー会員 12,000円 /月 など |
登記費用 | 無料(新フルサービスマンスリー会員のみ) |
ドロップイン | 500円〜/1時間、2,500円/日(サテライトは1,500円/日) |
公式ページ | https://www.pasela.co.jp/coworking/ |
THE HUB
THE HUBは、東京・大阪・愛知に展開するコワーキングスペースです。
東京では、新宿・渋谷・有楽町など、主要な都市にあるのが特徴。
法人登記・住所利用を希望する場合、オプションで1ヶ月3,000円で利用することができます。
都内のほとんどの店舗で、月額2,500円で週1回郵便の転送・月額1,000円で郵便物受取りの利用もできます。
都内店舗 | 青山・有楽町・有明・新宿・赤坂見附・麹町・南青山・新宿・渋谷 |
都内料金 | 10,000円〜/月、年会費20,000円 |
登記費用 | 3,000円/月 |
ドロップイン | 未公表 |
公式ページ | https://ro-japan.com/office/coworking |
COHSA SHIBUYA
COHSA SHIBUYAは、渋谷と表参道の間に位置するコワーキングスペースです。
和風のカフェのような外観がかわいくておしゃれ。
1階〜屋上まで、各フロアで異なる使い方ができます。
- 1階はコーヒースタンドのあるコワーキングスペース
- 2階はワークスペース/イベントスペース
- 3階はワークスペース/会議室
- 4階は弁護士が代表を務める法律事務所
- 屋上は昼間はリラックススペース、夜は完全貸切BBQスペース
用途によっていろいろな使い方を楽しむことができます。
店舗 | 渋谷 |
料金 | フリーアドレスメンバー(フリーランス向け)40,000円/月 コーポレートメンバー 100,000円〜/月 |
登記費用 | 初回のみ30,000円 (税別) コーポレートメンバーのみ |
ドロップイン | 100円/30分 ※ドリンクの注文が必要 |
公式ページ | https://cohsa.com/index.html |
CONTENTZ
CONTENTZは、コンテンツメーカーの有限会社ノオトが運営する会員制のコワーキングスペース。
ライターや編集者・カメラマンなど、メディア業界で働くクリエイターが協業できるコミュニティがあり、ライター向けの交流会なども開催されています。
CONTENTZから生まれた新たなコミュニティとして2016年、コワーキングスナックCONTENTZ分室も誕生しました。
お酒を交えたコミュニケーションで、より濃密な出会いや情報交換ができそうですね!
店舗 | 五反田・大崎 |
料金 | 15,000円/月 入会金15,000円 |
登記費用 | 10,000円/月 |
ドロップイン | 500円/1時間、2,000円/日 ※土曜日のみ |
公式ページ | https://contentz.jp/ |
法人の銀行口座は作れるの?
コワーキングスペースで登記した住所で、法人の銀行口座を作ることはできるのでしょうか。
メガバンク・ネットバンクそれぞれ三行に実際問い合わせたところ、基本的には申し込みはできるけれど審査や書類の提出が必要でした。
メガバンクに聞いてみた
まずはメガバンク三行に問い合わせてみました。
結果は、三行とも申し込みは可能。
ただし、審査に通過することと書類の提出が必要とのことでした。
三菱UFJ | 申し込みは可能 ・簡易書留・転送不要でキャッシュカードを受け取ることが条件 ・複数書類の提出が必要 |
三井住友 | 申し込みは可能だが審査あり |
みずほ | 申し込みは可能 |
ネットバンクに聞いてみた
ネットバンク三行にも訊いてみました。
法人口座が開設できないauじぶん銀行以外は、条件を満たせばできるという回答でした。
楽天銀行 | 申し込みはできる ・追加書類の提出が必要 ・会社住所と口座管理者の自宅住所に転送不要の郵便を送付し、受け取ることが必要 |
住信SBI銀行 | 申し込みはできる ・審査はある |
auじぶん銀行 | 法人口座は開設できない |
メガバンク・ネットバンクともにいえることは、郵便物を転送不要で受け取ることができるかどうかを口座開設の審査として使われているケースがあるということです。
このことを踏まえると、登記ができるだけではなく、郵便物の受け取りサービスがあるコワーキングスペースを利用したほうがいいでしょう。
コワーキングスペースの住所登記まとめ
コワーキングスペースでは、法人の登記をすることができます。
ただし、全てのコワーキングスペースで対応しているわけではありません。
法人登記を考えているのであれば、コワーキングスペースを利用する前に確認しておきましょう。
銀行口座の開設まで考えているのであれば、郵便物の受け取りサービスのあるコワーキングスペースを利用するのがおすすめです。
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