規制の厳しい中国でインターネットを利用するには、VPN(Virtual Private Network)が不可欠です。
ただし、あらゆるVPNを中国で利用できるわけではないので、中国でも利用可能なVPNを渡航前に契約する必要があります。
そこで本記事では中国で利用するのにおすすめのVPNを、利用方法や選び方もふまえ、くわしく解説します。
中国でVPNが必要な理由
中国でVPNが不可欠な理由には、中国政府の政策が密接に絡んでいます。
インターネットのサービスを自由に使える日本とは事情が大きく異なるので、正しく理解しておきましょう。
法律でインターネットが規制されている
中国政府は、以下に示すさまざまな法律でインターネットを規制しています。
- サイバーセキュリティ法(2017年6月施行)
- インターネット安全法(2017年6月施行)
- データセキュリティー法(2021年9月施行)
- 個人情報保護法(2021年11月施行)
一見すると日本でも同じような法律はありますが、その内容には大きく差があります。
日本の場合、個人情報保護法は個人情報が安全に利用されるのを目的とし、インターネットの利用を制限する法律ではありません。
しかし中国の場合、インターネット規制法の目的が以下のように国家の安全や発展を守ることなので、インターネットの利用は政府の監視下で厳しくコントロールされています。
- 中国政府への批判が国内に流入するのを防ぐため
- 自国のIT産業を保護するため
- 国家の安全に影響を与える可能性のあるサービスの利用を防ぐため
中国のインターネット規制は年々強化される傾向にあるので、最新の状況を常におさえておくのがおすすめです。
インターネットを検閲システムも存在する
インターネット規制の厳しい中国では「Great Firewall(金盾)」と呼ばれる、インターネット上のコンテンツを検閲するシステムがあります。
世界中で利用されているサービスなど、政府が検閲対象と判断したものはGreat Firewallのブラックリストで管理され、通常アクセスできない仕組みになっています。
また検閲の対象はサービスのみならず、検索エンジンやメール本文のキーワードも対象なので、日本や諸外国のようにインターネット上で自由に発言したり、議論したりすることはできません。
- Yahoo
- Line
- YouTube
VPNなら政府の検閲を回避できる
インターネット規制の厳しい中国でも、VPNを利用すればGreat Firewallの検閲を回避し、Googleなどのブラックリストに掲載されたサービスを利用可能です。
VPNとは、インターネット上に仮想の専用ネットワークを作り、データ通信を行うものです。VPN上での通信データは暗号化されるので、第三者からは実際の居住国を特定されず、ユーザーの接続したVPNサーバの国がアクセス元とみなされます。
ただし、中国政府が利用を認めているVPNに限ります。
認可の下りていないVPNを中国国内で利用した場合、違法とみなされ罰金を科せられる可能性もあるので注意が必要です。
また、滞在地域によってはVPNの接続状況が悪かったり、規制の強化により今まで利用できたVPNが突然利用できなくなったりするケースもあります。
中国でインターネットを利用するならVPNは必須ですが、万が一にそなえて複数のVPNを用意しておくのがおすすめです。
中国でVPNを利用する方法
中国でVPNを利用する方法を事前におさえておけば、渡航後スムーズにインターネットを利用できます。
ここでは、中国でも比較的安定して接続できると定評あるExpressVPNを例に、契約から利用方法までくわしく解説していきます。
VPNを渡航前に用意する
中国では海外のインターネットサービスを利用できないので、VPNは必ず渡航前に用意しておきましょう。
ExpressVPNの場合、以下の手順で契約します。
3ヶ月分無料がついてくる12ヶ月のプランが割引率も高く、おすすめです。
メールには契約関連の連絡や各種手続きの確認が届くので、よく利用するメールアドレスを登録するといいでしょう。
支払い方法には、クレジットカードやPayPalなどを選べます(ここではクレジットカードを選択)。
クレジットカード払いの場合、必須項目をすべて入力し「すぐに購入」ボタンをクリックします(郵便番号は任意)。
クレジットカード会社の認証処理後、決済処理中の画面が表示されるので、処理が完了するまでしばらく待ちます。
決済が正常に処理されれば契約手続きは完了で、ExpressVPNを利用するための手順です。
契約完了後の画面で仮のパスワードが設定されていますが、安全のために「パスワードの作成」ボタンで再設定しましょう。
新しいパスワードを設定ルールにしたがって入力し「パスワードを保存する」ボタンをクリックします。
パスワードの設定完了後、ExpressVPNのダウンロード画面が表示されるので、引き続きインストール作業を行います。
画面の左側からインストールするデバイスを選び「ダウンロード」ボタンをクリックしましょう(ここではWindowsを選択)。
ダウンロードが完了したら、ダウンロードファイルを開いてインストールします。
Chromeを利用している場合、インストールの途中で拡張機能のインストールを促されますが、あとでも追加できるのでキャンセルでもかまいません。
インストールが完了すると、ExpressVPNが自動で起動します。
ExpressVPNを利用するために「サインイン」をクリックしましょう。
サインイン方法には2種類ありますが、ここでは入力項目が一つで済むアクティベーションコードでサインインしています。
アクティベーションコードは、ソフトウェアダウンロード画面に表示されているものです。
サインインが正常に完了すると、ExpressVPNの自動起動設定と改善レポートの提出有無を聞かれるので、自身の都合に合わせて設定してください。
以上でインストール作業は完了し、ExpressVPNをいつでも使える状態になりました。
VPNで海外のサーバーに接続する
中国でインターネットを利用するには、海外のサーバーに接続する必要があります。
使用するVPNによって手順が異なるので、契約中のVPNに応じた手順でサーバーに接続してください。
まず、ExpressVPNの画面中央の接続先サーバが表示されている部分をクリックします。
左側に「VPNロケーション」画面が表示され「すべてのロケーション」からでも探せますが、画面のように国名で検索するほうが早いです(ここではトルコを検索)。
検索結果で表示された国を選択し、ExpressVPNの接続ボタンをクリックします。
トルコサーバーに正常に接続できれば、ExpressVPNの背景色が緑色に変化します。
この接続状態を保ったまま、YouTubeやNetflixにアクセスします。
VPN経由で海外のサービスを利用する
海外のサーバーに接続できたら、インターネットのサービスを利用してみましょう。
たとえばトルコのVPNサーバーに接続してNetflixに正常にアクセスできれば、以下のように画面が表示され、中国でもさまざまなドラマや映画を視聴可能です。
Netflixに正常にアクセスできない場合、利用中のVPNが規制対象になっている可能性もありますが、VPNサーバーの接続状況が悪い可能性もあります。
まずは別のサーバーに再接続し、もう一度Netflixにアクセスしてみてください。
いくつか別のサーバーを試してもアクセスできない場合、VPNが規制対象になっている可能性が高いので、別のVPNを試してみましょう。
中国で利用するのにおすすめのVPN6選
中国でインターネットを利用するのにおすすめのVPNを6つ紹介します。
いずれも中国で利用するのに適したサービス内容なので、自分のニーズに相応しいVPNを選んでください。
VPNサービス | ExpressVPN | NordVPN | Surfshark | 12VPX | MillenVPN | UCSS |
月額料金 | 6.67USD~12.95USD (約1,001円~約1,943円) | 500円〜2,110円 | 308円~2,308円 | 6.95 USD~12.95 USD (約1,008円~約1,878円) | 396円~1,738円 | 12ヶ月プラン:9.00 USD~ (約1,305円~) |
返金保証 | 30日間 | 30日間 | 30日間 | 14日間 | 30日間 | なし |
サーバー設置国 | 94カ国 | 60カ国 | 100カ国 | 20ヶ国 | 72ヶ国 | 16ヶ国以上 |
サーバー数 | 3,000台以上 | 5,000台以上 | 3,200台以上 | 非公開 | 1,300台以上 | 非公開 |
同時接続台数 | 8台 | 6台 | 無制限 | 無制限 | 10台 | 3台 |
セキュリティポリシー | ノーログポリシー | ノーログポリシー | ノーログポリシー | ノーログポリシー | ノーログポリシー | ノーログポリシー |
詳細記事 | ExpressVPNの評判 | NordVPNの評判 | Surfsharkの評判 | MillenVPNの評判 |
ExpressVPN
ExpressVPNは、通信の安定性に加え安全性の高さでおすすめのVPNです。
日本で利用した場合、安定して200Mbpsを超える速度が出るうえ、環境によっては500Mbpsを超えるケースもあります。
NetflixやYouTubeなどの動画配信サービスや大容量ファイルの送受信など、通信速度が重要な用途で問題なく活用できるでしょう。
中国でも比較的つながりやすい点もふまえると、メイン利用に向いているVPNといえます。
ただし、滞在地域によってはつながりにくいケースもあるので、代替用のVPNも用意しておいたほうが安心です。
月額料金は1,001円と高めですが、その分サービスは高品質で多様なシーンで活用できます。
ExpressVPNの詳細は、こちらのページで解説しています。
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NordVPN
NordVPNもExpressVPN と同様、通信速度が速く、中国からの接続も比較的安定している点で定評のあるVPNです。
日本で利用した場合、環境によっては速度が500Mbpsを超え、時間帯を問わず安定した接続を維持できるので、ストレスなくインターネットを利用できるでしょう。
ただし中国で利用する場合、ExpressVPNと同様に接続が不安定になるケースがあります。
通信品質は滞在地域や接続サーバーによっても変わってくるので、万が一にそなえ、複数のVPNを契約しておくのがおすすめです。
NordVPNの詳細は、こちらのページで解説しています。
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Surfshark
Surfsharkは、公式サイトに中国で利用可能なことを明記している点でおすすめのVPNです。
公式サイトに中国で利用可能なことを明記している点は、好材料のひとつといえるでしょう。
また、PCやスマホ以外にスマートTVなど多種多様なデバイスにも対応し、同時接続台数も無制限です。
24ヶ月プランであれば月額換算で300円と価格が安い点もふまえれば、コスパ最強のVPNといっても過言ではありません。
ただし、価格が安い分、通信の安定性に欠ける点には注意が必要です。
Surfsharkの詳細は、こちらのページで解説しています。
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12VPX
中国国内からは通常、VPNサービスの公式サイトにアクセスできません。
しかし、12VPXなら中国国内からでもアクセス可能な専用サイトを用意しているので、渡航前にVPNを用意し忘れても契約できます。
新たな規制への対応も早いのも特徴のひとつで、万が一使えなくなっても速やかな復旧を期待できます。
同時接続台数も無制限で、PC・スマホ・タブレットをはじめとした複数のデバイスを接続しやすい点もメリットといえるでしょう。
ただし12ヶ月契約でも1ヶ月あたり6.95USD(約1,008円)と高めなうえ、サーバー設置国が20ヶ国と少なく、サーバー台数も非公開な点には注意が必要です。
MillenVPN
MillenVPNは、中国から日本のサービスをよく利用する人に向いているVPNです。
月額料金は396円からと低価格なうえ、TVer・Abema・huluなど日本の動画配信サービスのほとんどに対応しています。
ただし、中国のようにインターネットが制限された国から利用する場合、MillenVPNではなく「MillenVPN Native OpenConnect」を利用する必要がある点に注意しましょう。
MillenVPN Native OpenConnectは、MillenVPNを契約すると利用できる無料オプションなので、追加料金は発生しません。
ただし設置サーバー台数が少ないので、日本のサービス利用に限定するなど、サブVPNとしての活用がおすすめです。
MillenVPNの詳細は、こちらの記事で解説しています。
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UCSS
UCSSはVPNではなく、Great Firewall回避のために開発された「Shadowsocks(シャドーソックス)」と呼ばれる技術を用いた通信サービスです。
VPN同様に通信は暗号化されるうえ、VPNより高速で安定した通信品質が特徴です。
また、通信データからShadowsocks通信であることを検知されないため、中国のように規制の厳しい国での利用に向いています。
中国に最適化したプランも用意されているため、中国国内在住者にも好評な通信サービスです。
ただし、以下のデメリットがあります。
- 利用料金が高め
- 毎月の通信容量に制限があり、制限容量に応じて料金が変わる
- 返金保証や無料期間はない
- プランや料金体系がわかりにくい
制限容量は50GBからで、たとえばYouTubeで換算すると高画質視聴で約60時間です。
動画配信サービスの利用頻度が高い人は制限容量を増やすか、低画質で視聴するなどの工夫が必要になります。
12ヶ月プランでも1,305円からと高めな分、通信品質は安定しているので、中国での長期滞在が決まっている人は検討の余地があるでしょう。
中国で使用するVPNを選ぶときのポイント
中国で使用するVPNを選ぶときに重視すべきポイントは4つあります。
中国で問題なく利用できるか
中国では政府が認可したVPNでなければ利用できないので、中国で問題なく利用できるかどうかを事前に確認する必要があります。
しかし、中国政府は認可しているVPNを公表しているわけではないので、以下の条件に該当するVPNを選ぶといいでしょう。
- 有料のVPN
- 公式サイトに「中国で利用可能」と明記されている
- 既存ユーザーが中国で実際に利用し、問題ないと評価している
ただし、利用実績のあったVPNが新たに規制対象となり利用できなくなるケースもあります。
ひとつのVPNのみではリスクが高いので、あらかじめ複数のVPNを用意するなどの対策が必要です。
またセカイVPNのように、ノーログポリシーを掲げておらず、接続ログを保存する有料VPNも存在します。
そのようなVPNは中国政府の検閲を回避できない可能性があるため、おすすめできません。
契約前に約款やプライバシーポリシーに目を通し、ノーログポリシーを掲げている有料VPNを選びましょう。
安定して十分な通信速度が出るか
VPNは通常のインターネットと比べると、VPNサーバを経由する分、速度が低下します。
さらに中国では、Great Firewallによる検閲と中国国外につながる回線の少なさから、通信速度がより遅くなる傾向にあります。
十分な通信速度が出るVPNを選ばないと、通信に遅延が発生するなどサービスを満足に利用できません。
多くのVPNでは最低でも14日間の返金保証を提供しているので、返金保証期間内に実際の通信速度や安定性がどれぐらいかをチェックしましょう。
速度や安定性に定評のあるサービスからいくつかピックアップし、どのVPNを利用するか検証して決めるのがおすすめです。
サーバー設置国・設置台数は十分か
海外限定のサービスを利用するには、サービス提供国にVPNサーバーがなければ地域制限を回避できません。
Netflixを例に挙げると、アメリカのVPNサーバー経由なら正常にサービスを利用できますが、サービス提供外の日本からはアクセスしても利用できません。
利用したいサービスの提供国に設置され、サーバー設置国が十分にあるかどうかを事前に確認してからVPNを契約しましょう。
また、サーバーの設置台数も重要な指標のひとつです。
同じ国に接続経路が多ければ、接続中のサーバーに障害が発生したり、接続が不安定だったりするときにも接続先を変更すれば対応できます。
できるだけ多くの国に多数のサーバーを設置しているVPNサービスを選ぶのがおすすめです。
料金は適正か
有料VPNを契約するときには、料金のチェックも不可欠です。
VPNによって料金体系は異なるので、利用目的・サービス内容と料金のバランスを考え、適正な価格で利用できるか検討しましょう。
サービスによっては、1年以上の長期契約を結ぶと料金が安くなったり、オプションで数ヶ月の無料期間がついてきたりします。
1ヶ月契約だと月額1,000円を超えるVPNでも、長期契約なら半額以下になるケースが多いので、中国での滞在期間も考慮して適切な契約期間を選択しましょう。
1年以上の契約では300円~600円程度、1ヶ月契約では1,500円~2,000円程度が目安になります。
中国でVPNを使うときの注意点
中国滞在中にVPNを利用する際には、いくつか注意点があるので渡航前にしっかり押さえておきましょう。
渡航する前にVPNを契約する
VPNは中国へ渡航する前に契約してください。
中国ではGreat Firewallによって、VPN提供元のWebサイトにアクセスできません。
そのため、VPNの契約をせずに渡航しても中国では契約できず、多くのインターネットサービスを利用できなくなります。
準備を忘れて中国に渡航すると取り返しがつかないので、居住国を出国する前にVPNを必ず契約しておきましょう。
また、契約したら通信品質をチェックし、利用時に問題がなさそうかどうかを確認しておくことも重要です。
複数のVPNを用意する
中国政府はVPN規制を強化しているため、過去に利用実績のあるVPNでも突然利用できなくなるケースがあります。
そのため、VPNをひとつしか契約していないとインターネットを利用できず、困り果てる事態に陥るかもしれません。
予期せぬトラブルにもそなえ、複数のVPNを事前に用意するのがおすすめです。
また、予備のVPNも渡航前に契約し、問題なく利用できるかどうかを忘れずチェックしておきましょう。
無料VPNを利用しない
無料で利用できるVPNも存在しますが、中国での利用はおすすめできません。
無料VPNは中国の法律で全面的に利用を禁止されているため、Great Firewallでブロックされてしまいます。
もし利用できたとしてもすぐに規制される可能性が高いうえ、無料VPNはノーログポリシーを掲げていないサービスがほとんどなので、中国政府の検閲は回避できないでしょう。
無料VPNはそもそもサーバーを自由に選択できないケースが多いので、海外サービスの地域制限を回避するのは難しいです。
さまざまなリスクを回避するためにも、ある程度のコストを負担して有料VPNを利用するのがおすすめです。
VPNの利用は違法になる可能性がある
中国の法律では、国際通信は政府が提供する経路を利用しなければならないことが定められています。
中国政府の認可を受けていないVPNを使用して国際通信を利用すると、違法になる可能性があります。
違法VPNの使用で有罪になると、15,000人民元(約30万円)以下の罰金が科されます。
ただし2023年時点では、VPNの使用が理由で有罪判決を受けたのは中国国民に限られ、外国籍の人物が有罪になったケースはありません。
中国国籍でなければ有罪になる可能性は低いとはいえ、政府が取り締まりを強化したときはこの限りではないので、とくに長期滞在が決まっている人は留意しましょう。
中国でVPNを使用するときによくある質問
中国でVPNを使用するときによくある質問をまとめてみたので、ひととおりチェックしてみてください。
- 日本から中国へ行く前にVPNの契約は必要ですか?
-
中国からVPN提供元のサイトにはアクセスできないので、VPNの契約は渡航前に必要です。
- VPNに接続してもインターネットにつながらないときの対処方法は?
-
つながらない理由はいくつか考えられます。
VPN経由なのに中国でインターネットを利用できないケース- 接続中のサーバーに障害が発生している
- 接続中のサーバーに負荷がかかり、接続が不安定になっている
- 中国政府の規制強化により利用中のVPNが遮断されてしまった
サーバー障害や接続が不安定なときは、別のサーバーに接続して試してみましょう。
それでもインターネットにつながらない場合、利用中のVPNが規制対象になった可能性が高いです。
このような事態にもそなえ、ひとつのVPNにこだわらず複数のVPNを用意しておくのがおすすめです。
- 中国でVPN規制が強化されたときの対処方法は?
-
VPN規制が強化された場合の対処方法は2つあります。
VPN規制が強化されたときの対処方法- 別のVPNに切り替える
- VPN対応モバイルWi-Fiを使用する
複数のVPNを事前に用意している場合、別のVPNに切り替えるといいでしょう。
また、中国での利用を前提としたVPN対応モバイルWi-Fiを提供している企業があります。
VPN対応モバイルWi-Fiサービス通信できない期間が少しでもあるとビジネスに支障がある場合や、長期滞在が予定されている場合は利用を検討しているといいでしょう。
- 筑波大学のVPN Gateは中国でも使えますか?
-
筑波大学のVPN Gateは無料VPNのひとつですが、中国では実際に試しても使えなかったという報告があります。
無料VPNはセキュリティリスクの観点からも利用を推奨できません。
料金を出し惜しみしてリスクの高い無料VPNを選ぶのではなく、おすすめのVPNで紹介した有料VPNを利用しましょう。
まとめ:中国に行くならVPNを事前に準備しておきましょう
本記事では、中国で利用可能なおすすめのVPNを解説しました。
政府がインターネットを検閲している中国では、Great Firewallを回避できるVPNの利用が欠かせませんが、中国政府が認可したVPN以外は利用できません。
公式サイトや口コミを確認し、中国でも利用可能なVPNを選びましょう。
また、中国国内ではVPN提供元のサイトにアクセスできないので、中国に行く前にVPNを用意する必要がある点にも留意してください。
どれを選ぶのが適切か判断に迷う人は、以下6つのVPNサービスから選んでみてください。
VPN規制が突然強化されたり、滞在地域により接続が不安定になったりするケースもあるので、ひとつに限らず複数のVPNを契約するのがおすすめです。
渡航前に契約と通信品質の検証を行い、中国渡航後に困ることがないようしっかり準備しておきましょう。
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