KBS Worldは、ミュージックバンクや年末にかけて放送される芸能大賞・演技大賞など、韓国のエンタメからニュースまで24時間韓国を丸ごと楽しめる総合チャンネルです。
ただし、KBS Worldは韓国の居住者以外の利用を制限しているため、日本からは視聴できません（ジオブロック）。
スカパー！などを契約すれば日本でも視聴できますが、韓国より遅れて放送される点が悩ましいところでしょう。
そういったケースで活躍するのがVPN（Virtual Private Network）を利用した視聴方法です。
そこで本記事では、日本でのKBS World視聴方法にくわえ、VPNを活用してリアルタイムに視聴する方法をくわしく解説します
KBS World（韓国）を日本で視聴する方法
リアルタイム視聴にこだわらないなら、KBS Worldを日本で視聴する方法はVPN以外にも複数あります。
すでに契約中のサービスがあれば、チャンネルを追加契約せずに視聴できるケースもあるので確認しておきましょう。
スカパー！
スカパー！は、KBS World韓流専門チャンネル（770円/月）を契約すれば、KBS World以外の韓国の番組も視聴できます。
基本料金429円と合わせると月額1,199円なので、ほかのサービスよりも料金はリーズナブルです。
申込後は約30分でKBS Worldを視聴できますが、申し込む際には以下の点に注意してください。
- スカパー！を視聴可能なBSアンテナが必要
- Web申込の場合、MyスカパーIDの登録が必要
- B-CASカード/ACAS番号の事前準備が必要
J:COM
J:COMはアンテナ設置が不要で、チャンネル数やジャンルに応じて「フレックス・スタンダード・セレクト」の3つのプランから選べます。
エリアと住居によって料金が異なり、料金体系が複雑なので、料金シミュレーションをしてから申し込むのがおすすめです。
また、利用開始まで4日ほどかかる点と、KBS Worldのみの契約はできない点に留意してください。
ひかりTV
ひかりTVは、月額2,750円でKBS Worldをふくむ50ch以上が見放題なうえ、24ヶ月目まで1,100円割引されるのでかなりお得です。
韓流系の番組以外に、映画やドラマ、アニメなどさまざまな番組を視聴できるのもメリットです。
dアカウントの登録後、個人情報とレンタルチューナー配送先を登録するだけで申し込めますが、以下の点に注意してください。
- ひかり回線が必要
- 視聴に必要なレンタルチューナーが届くまで1週間程度かかる
auひかりテレビサービス
auひかりテレビサービスは、オールジャンルパックだと月額2,728円ですが、韓流ジャンルのチャンネルだけでも契約でき、その場合は月額1,628円で利用できます。
申し込みもネットで簡単に完結できますが、auひかり回線が必要な点と、視聴に必要な接続機器（レンタル）が届くまで1週間程度かかる点に留意してください。
また、テレビやスマホ・タブレットでの視聴は可能ですが、PC向けの配信サービスはすでに終了しています。
CATV
CATVでもKBS Worldを視聴できますが、エリアや住居によって料金が異なるなど、料金体系が複雑な点に注意してください。
また、申し込みは居住エリアのテレビ局に直接電話するか、Webでアクセスする必要があります。
電話は要望を伝えるだけで済みますが、Web申し込みの場合は問い合わせフォームから必要情報を入力する方式です。
ほかのサービスと比べると、申し込み手続きに手間がかかる印象を持つかもしれません。
各エリアのテレビ局連絡先はこちらを参考にしてください。
Amazon Prime Videoチャンネル
Amazon Prime Videoチャンネルは、Amazonプライム会員向けの動画配信サービス「Amazon Prime Video」のオプションサービスで、月額795円の「KBS World+」を追加できます。
Amazonプライムの月額600円と合わせると1,395円かかりますが、別途回線や接続機器を取り付ける必要がない手軽さがメリットでしょう。
支払い情報のみで簡単に登録を完結できますが、KBS Worldの番組すべてが視聴できるわけではない点に注意が必要です。
見たい番組が対象になっているかどうか、登録前に確認するのがおすすめです。
Hulu
Huluは、2022年4月に「KBS World+」が追加され、KBS Worldの一部の番組を視聴できるようになりました。
アカウントを登録して支払い情報や住所などを入力し、決済が完了すればすぐに視聴できます。
ただし、月額1,026円で視聴できますが、iTunes Store決済の場合は月額1,050円と、料金に若干の違いがあります。
また、日本向けのライブを配信していますが、KBS Worldの番組表とは編成が異なる点に注意してください。
VPN（おすすめ）
ここまで紹介したサービスで見れるKBS Worldの番組は、韓国の本放送より少なくとも2週間程度は遅れて配信されています。
そこでおすすめしたいのが、VPN（Virtual Pribate Network）を利用して韓国のKBS Worldを直接視聴する方法です。
VPNはインターネット中に仮想的な専用ネットワークを形成する仕組みで、常に暗号化されているため、外部から利用者を特定されることもありません。
また、VPNサーバーのある国につなぐと、第三者からはVPNサーバーのある国が利用者の地域と判定されます。
つまり、韓国のVPNサーバーにつないでKBS Worldにアクセスすれば、韓国内からの利用者と判断されるため、KBS Worldの地域制限（ジオブロック）を回避できるのです。
安いものだと月額300円前後から利用できるうえ、申し込みから利用開始までをすべてネットで完結できます。
安全かつお手軽にリアルタイム視聴を可能にするVPNは、KBS Worldの視聴方法のなかで一番おすすめの方法です。
VPNを利用したKBS Worldの視聴方法
VPNを利用したKBS Worldの視聴方法をくわしく解説します。
VPNを契約する
まずは、VPNサービスを契約します。
利用目的にもよりますが、安全性を重視するなら有料VPNを契約しましょう。
ここでは、有料VPNでもとくにおすすめのExpressVPNの契約方法を画像付きで紹介します。
3ヶ月分が無料でついてくる12ヶ月のプランが割引率も高く、おすすめです。
メールには契約に関する連絡や各種手続きの確認が届くので、よく利用するメールアドレスを登録するといいでしょう。
支払い方法には、クレジットカードやPayPalなどを選べます（ここではクレジットカードを選択）。
クレジットカード払いの場合、必須項目をすべて入力し「すぐに購入」ボタンをクリックします（郵便番号は任意）。
クレジットカード会社の認証処理後、決済処理中の画面が表示されるので、処理が完了するまでしばらく待ちます。
決済が正常に処理されれば契約手続きは完了で、ここからはExpressVPNを利用するための手順です。
契約完了後の画面で仮のパスワードが設定されていますが、安全のために「パスワードの作成」ボタンで再設定しましょう。
新しいパスワードを設定ルールにしたがって入力し「パスワードを保存する」ボタンをクリックします。
以上で契約手続きは完了です。
VPNアプリをインストールする
VPNの契約が完了したら、VPNアプリをインストールしましょう。
パスワードの設定完了後、ExpressVPNのダウンロード画面が表示されるので、引き続きインストール作業を行います。
画面の左側からインストールするデバイスを選び「ダウンロード」ボタンをクリックしましょう（ここではWindowsを選択）。
ダウンロードが完了したら、ダウンロードファイルを開いてインストールします。
Chromeを利用している場合、インストールの途中で拡張機能のインストールを促されますが、あとでも設定できるのでキャンセルでもかまいません。
インストールが完了すると、ExpressVPNが自動で起動します。
ExpressVPNを利用するために「サインイン」をクリックしましょう。
サインイン方法には2種類ありますが、ここでは入力項目が一つで済むアクティベーションコードでサインインしています。
アクティベーションコードは、ソフトウェアダウンロード画面に表示されているものです。
サインインが正常に完了すると、ExpressVPNの自動起動設定と改善レポートの提出有無を聞かれるので、自身の都合に合わせて設定してください。
以上でExpressVPNのインストール作業は完了し、ExpressVPNをいつでも使える状態になりました。
VPNに接続してKBS Worldを見る
VPNアプリのインストールが完了したら、実際にVPNアプリを利用してみましょう。
KBS Worldは韓国の居住者向けサービスなので、VPNで韓国サーバーに接続します。
使用するVPNによって手順は異なりますが、ExpressVPNの場合、画面中央の接続先サーバが表示されている部分をクリックします。
左側に「VPNロケーション」画面が表示され、「すべてのロケーション」からでも韓国サーバーを探せますが、「韓国」で検索したほうが早いでしょう。
検索結果の「韓国」を選択し、ExpressVPNの接続ボタンをクリックします。
韓国サーバーに正常に接続できれば、ExpressVPNの背景色が緑色に変化します。
この接続状態を保ったままKBS Worldにアクセスし、画面左上の「ON AIR」をクリックします。
韓国語に不慣れな人は、ブラウザの翻訳機能か画面右上メニューの「Language」で言語を日本語に変更するといいでしょう。
以下のように、エラーメッセージが表示されることなくKBS 1TVで放送中の番組が表示されれば成功です。
チャンネル名の横に表示されている矢印をクリックすると、ほかのチャンネルに変更できます。
また、画面下のほうにも現在放送中の番組が一覧形式で表示されているので、見たい番組があればクリックしてみてください。
KBS WorldふくめVPNを使って韓国のサービスを利用する方法は、こちらの記事でくわしく解説しています。
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KBS Worldを見るのにおすすめのVPN
日本からKBS Worldを見るのにおすすめのVPNを6つ紹介します。
| VPNサービス | ExpressVPN | NordVPN | Surfshark | CyberGhost | MillenVPN | PIA  |
| 月額料金 | 6.67USD～12.95USD （約1,001円～約1,943円） | 500円〜2,110円 | 308円～2,308円 | 320円〜1,790円 | 396円～1,738円 | 270円〜1,480円 |
| 返金保証 | 30日間 | 30日間 | 30日間 | 45日間 | 30日間 | 30日間 |
| サーバー設置国 | 94カ国 | 60カ国 | 100カ国 | 93カ国 | 72カ国 | 84ヶ国 |
| サーバー数 | 3,000台以上 | 5,000台以上 | 3,200台以上 | 9,300台以上 | 1,300台以上 | 25,000台以上 |
| 同時接続台数 | 8台 | 6台 | 無制限 | 7台 | 10台 | 無制限 |
| セキュリティポリシー | ノーログポリシー | ノーログポリシー | ノーログポリシー | ノーログポリシー | ノーログポリシー | ノーログポリシー |
| 公式サイト | ExpressVPN | NordVPN | Surfshark | CyberGhost | MillenVPN | PIA |
| 詳細記事 | ExpressVPNの評判 | NordVPNの評判 | Surfsharkの評判 | CyberGhostの評判 | MillenVPNの評判 | PIAの評判 |
ExpressVPN
ExpressVPNは、通信速度が高速かつ安定し、安全性にもすぐれる点で好評です。
通信速度は200Mbpsを超えるので、KBS Worldのような動画配信サービスで遅延が発生したり、通信が途切れたりすることはありません。
通信の暗号化方式は、アメリカ政府と同じ規格「AES-256」を採用しているので安全性が高く、第三者による覗き見や侵入を防止できるなど、インターネットの安全性を向上できます。
サーバー設置国も94ヶ国と豊富なので、さまざまな海外サイトのジオブロックを回避できる点もメリットのひとつです。
ほかのVPNと比べて料金が1,001円と割高ですが、12ヶ月プランであれば3ヶ月分の無料期間がついてくるので実質720円程度です。
通信速度と安全性のどちらも重視したい人は利用を検討してみてください。
ExpressVPNの詳細は、こちらのページで解説しています。
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NordVPN
NordVPNはExpressVPNと同様、通信品質の高さに定評があります。
時間帯を問わず安定した接続ができると評判で、通信速度は500Mbpsを超えることもあるなど業界最高水準のスピードをほこるため、KBS Worldの視聴で通信ストレスを感じることはないでしょう。
サーバー設置国は60ヶ国とExpressVPNより少ないですが、1ヶ国あたりのサーバー数はExpressVPNよりも多いため、通信速度の安定したサーバーの見つけやすさではNordVPNに軍配があがります。
マルウェアや悪質な広告を対策する機能やデータ漏えいを防止するキルスイッチ機能など、セキュリティ対策が豊富な点も安心できます。
ExpressVPNより低額で品質の良いVPNを探してる人は、月額500円から利用できるNordVPNを検討するのがよいでしょう。
NordVPNの詳細は、こちらのページで解説しています。
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Surfshark
Surfsharkは、価格の安さと接続できるデバイスが無制限という点で、コスパ重視の人におすすめです。
長期契約なら月額308円からとリーズナブルなうえ、デバイスを同時に何台接続しても追加料金がかからないため、家族で利用や複数のデバイスを持っている人に向いています。
通信速度は70Mbps程度なのでExpressVPNやNordVPNには劣りますが、KBS Worldのような動画配信サービスの利用であれば申し分ない速度です。
サーバー設置国も100ヶ国とほかと比べて多く、ジオブロック可能な対象地域は豊富ですが、サーバー設置台数自体は3,200台と少なめの点に注意が必要です。
ただし、料金設定の定期的な見直しやセキュリティを強化したプランの追加など、サービスの改善はどこよりも早い印象があります。
Surfsharkの詳細は、こちらの記事で解説しています。
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CyberGhost
CyberGhostは、料金の安さとサーバー設置台数の多さに特徴があります。
月額320円からとSurfsharkと並んで料金が格安なうえ、91ヶ国に9,000台以上設置されているサーバー台数の豊富さが魅力です。
そのため、さまざまな国のジオブロックを回避できるうえ、接続中のサーバーが一時的に接続できない状況になっても、代替サーバーへの切り替えを瞬時に行える点がメリットです。
また、動画配信サービス向けのサーバーを複数用意している点は、ほかのVPNサービスではあまり見かけない特徴です。
通信速度はアメリカのサーバーにつないだ状態で20Mbpsに届かなかったため、物理的に距離の遠いサーバーほど不安定になる可能性がありますが、日本から韓国であればとくに問題になることはないでしょう。
価格の安さとサーバー設置台数の豊富さが魅力なので、45日間と長めの返金保証を活用し、自身の環境でどれぐらいのスピードが出るかをじっくり確認してみてから検討するのがおすすめです。
CyberGhostの詳細は、こちらの記事で解説しています。
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MillenVPN
MillenVPNは、日本の企業が運営しているVPNです。
日本の法律を遵守し、世界最高水準のプライバシー保護を念頭に置いているため、海外製のVPNに不安を感じる人におすすめです。
日本で利用可能な動画配信サービスのほとんどに対応しているため、KBS Worldの視聴のみならず、海外出張など日本を離れる機会が多い人にも向いています。
月額396円からとリーズナブルな一方、サーバ台数は1,300台と少ないため、1サーバにユーザーが集中すると通信速度が遅くなるケースがある点に注意してください。
MillenVPNの詳細は、こちらの記事で解説しています。
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Private Internet Access（PIA）
Private Internet Accessは格安の月額料金で好評です。
12ヶ月プランなら月額270円と低価格なうえ、同時接続デバイスも無制限と優秀なので、コスパ最強のVPNといえます。
サーバー設置台数も84ヶ国に24,000台以上とどこよりも豊富なため、さまざまな国のジオブロックを回避できます。
通信速度はダウンロード・アップロードともに50～70Mbps程度なので、4K動画など通信量の多いサービスには向いていませんが、KBS Worldの視聴であれば十分なスピードです。
また、料金の安さとサーバー設置台数の豊富さを活かし、ExpressVPNなどで接続できない国や不調時の代替VPNとして利用するのもいいでしょう。
Private Internet Accessの詳細は、こちらのページで解説しています。
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KBS Worldを見るときによくある質問
KBS Worldを見るときによくある質問をまとめました。
- KBS Worldは有料？無料で視聴できる？
-
KBS Worldは無料で視聴可能です。
会員登録をする必要もありません。
ただし日本から視聴する場合、VPNで韓国サーバーにつないだ状態でアクセスする必要がある点に注意してください。
- KBS Worldをスマホで視聴する方法は？
-
スマホにVPNアプリをインストールし、韓国のVPNサーバーにつないだうえでKBS Worldにブラウザでアクセスすれば視聴可能です。
スマホ用の専用アプリ「KBS+」もありますが、韓国語以外に対応していないので、韓国語に不慣れな人は番組表の確認や操作で手間取るかもしれません。
- KBS Worldは日本語字幕で視聴できる？
-
KBS Worldの字幕は韓国語のみで、日本語字幕に対応していません。
日本語字幕で視聴したい場合、VPN以外のサービスで視聴するのがおすすめです。
ただし、その場合はリアルタイムでは視聴できない点に留意してください。
- KBS Worldの番組表はどこで確認できる？
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番組表は、公式サイトの「編成表（편성표）」で確認できます。
スマホの場合、専用アプリ「KBS+」だと韓国語以外に対応していないので、日本語に翻訳できるブラウザで確認するのがおすすめです。
- ミュージックバンクを視聴する方法は？
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ミュージックバンクは、毎週金曜日17:15から放送しています。
ただし、年末など特別編成で休止されている場合もあるので、リアルタイムで視聴する際は番組の公式サイトも確認しておくとよいでしょう。
また「music bank」で検索すれば、過去放送分も視聴可能です。
まとめ：KBS Worldを日本で視聴するならVPNを活用しよう
本記事では、VPNを活用したKBS World視聴方法をくわしく解説しました。
VPNを利用すればジオブロックを回避できるので、日本にいながらKBS Worldをリアルタイムに視聴可能です。
また、KBS Worldは会員登録不要なうえ無料なので、毎月かかる費用はVPNの利用料金のみです。
本記事では、おすすめのVPNを厳選して紹介しました。
VPNを活用すれば、KBS Wolrdのような地域制限回避やインターネットの安全性向上にも役立つので、これを機会にさまざまな用途で利用してみてください。
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