VPN(Virtual Private Network)は、日本からの海外サービス利用やインターネットの安全性を高めたいときに便利なサービスです。
VPNには有料・無料どちらも存在しますが、インターネットの安全利用や通信品質の安定性を考慮するなら、有料VPNのほうがおすすめです。
そこで本記事では、有料VPNを利用するのに有効なシーンと利用方法にくわえ、選ぶときの注意点もくわしく解説します。
信頼性・安全性で定評のあるおすすめのVPNも紹介するので、有料VPN選びで迷っている人は参考にしてみてください。
有料VPNが必要になるケース
インターネットの利用でVPNが必要になるケースは、主に以下の4点が挙げられます。
無料Wi-Fiを安全に利用したいとき
外出先で無料Wi-Fiを使うときにVPNを利用すると、インターネットの安全性を確保できます。
無料Wi-Fiは、駅やコンビニなど多くの人が集まる施設に設置されていることが多く、外出先でも気軽に利用できるのがメリットです。
ただし、だれでも同じネットワークを共有できてしまう点に注意が必要です。
もし悪意を持ったユーザーが自分と同じ無料Wi-Fiを利用した場合、通信データを盗み見され、個人情報などの重要な情報が漏えいする危険性が高まります。
VPNはインターネット中に仮想的な専用ネットワークを作り、そこを通るデータは常に暗号化される仕組みなので、このような情報漏えいの危険性を低くしてくれます。
無料Wi-Fiでは、安全性を高める手段としてVPNを積極的に利用するのがおすすめです。
居住国以外の地域限定サービスを利用したいとき
利用者を特定の地域に限定している海外サービスの利用でも、VPNが活躍します。
そのようなサービスでは運営元が対象地域かどうかをIPアドレスから判別し、対象地域外であれば接続をブロックしたり、利用できるコンテンツを制限したりしています(ジオブロック)。
このジオブロックを回避できる手段がVPNです。
VPNで利用したい国のサーバーに接続すれば、IPアドレスを接続した国のものに変更できます。
たとえば日本から韓国のサーバーに接続すると、サービス側では韓国からアクセスしているように見えるので、韓国限定のサービスをブロックされず利用できるのです。
さまざまな地域限定サービスを制限なしに楽しみたいなら、サーバー設置国が豊富なVPNを選ぶのがいいでしょう。
個人情報などのデータ送受信を安全に行いたいとき
個人情報やビジネスで扱う重要なデータをインターネット上で送受信する場合、VPNを利用するのが安全です。
プライバシーやビジネスに関わるデータの送受信はとくに慎重に行わないと、クレジットカードが第三者に無断で使用されたり、ビジネスで社会的信用を失墜する可能性があります。
その点VPNを利用すればデータは常に暗号化されるので、重要なデータを送信しても、悪意あるユーザーが盗み見たり解読したりするのを防げます。
オンラインショッピングやリモートワークが当たり前になった今日では、個人情報やビジネスで扱う機密情報の漏えいを防ぐ手段としてVPNを利用するのがおすすめです。
IP電話を安全に利用したいとき
VPNは、IP電話を安全に利用したいときにも有効です。
IP電話とは、インターネット回線を利用した「050」から始まる電話で、セキュリティが弱いと通話内容が盗聴・録音される可能性があります。
ビジネスにおいて、万が一電話で話した機密情報が漏えいすれば、これまで築き上げた企業の信頼やブランドイメージを失いかねません。
VPNであれば通話内容も暗号化されるため、そのようなリスクを軽減できます。
また、LINE・Skype・Discordなどのネット回線を利用するVoIP(Voice over Internet Protocol)にも有効です。
会議や取引内容など、第三者に知られては困る会話が必要な場合、セキュリティ確保のためにもVPNの利用をおすすめします。
有料VPNの利用方法
有料VPNの利用方法を、画像つきでくわしく解説します。
VPNを契約する
有料VPNを利用するには契約が必要です。
VPN選びで不安のある人はおすすめのVPNの中から選ぶといいでしょう。
ここでは通信品質と安全性で定評のあるExpressVPNの手順を紹介します。
3ヶ月分無料でついてくる12ヶ月のプランが割引率も高く、おすすめです。
メールには契約関連の連絡や各種手続きの確認が届くので、よく利用するメールアドレスを登録するといいでしょう。
支払い方法には、クレジットカードやPayPalなどを選べます(ここではクレジットカードを選択)。
クレジットカード払いの場合、必須項目をすべて入力し「すぐに購入」ボタンをクリックします(郵便番号は任意)。
クレジットカード会社の認証処理後、決済処理中の画面が表示されるので、処理が完了するまでしばらく待ちます。
決済が正常に処理されれば契約手続きは完了です。
仮のパスワードがすでに設定されていますが、安全のために「パスワードの作成」ボタンで再設定します。
新しいパスワードを設定ルールにしたがって入力し「パスワードを保存する」ボタンをクリックしてください。
以上で契約関連の手続きは完了です。
VPNをインストールする
ExpressVPNを契約したら、以下の手順で専用アプリをインストールしましょう。
パスワードの設定完了後、ExpressVPNのダウンロード画面が表示されるので、引き続きインストール作業を行います。
画面の左側からインストールするデバイスを選び「ダウンロード」ボタンをクリックしましょう(ここではWindowsを選択)。
ダウンロードが完了したら、ダウンロードファイルを開いてインストールします。
Chromeを利用している場合、インストールの途中で拡張機能のインストールを促されますが、あとでも追加できるのでキャンセルでもかまいません。
インストールが完了すると、ExpressVPNが自動で起動します。
ExpressVPNを利用するために「サインイン」をクリックします。
サインイン方法には2種類ありますが、ここでは入力項目が一つで済むアクティベーションコードでサインインしています。
アクティベーションコードは、ソフトウェアダウンロード画面に表示されているものです。
サインインが正常に完了すると、ExpressVPNの自動起動設定と改善レポートの提出有無を聞かれるので、自身の都合に合わせて設定してください。
以上でインストール作業は完了し、ExpressVPNをいつでも使える状態になりました。
VPNに接続してサービスを利用する
VPNを利用して居住国以外の地域限定サービスやインターネットの安全性を高めるためには、専用アプリでVPNサーバーに接続し、接続状態を維持しておく必要があります。
VPNサーバーに接続していないと、通常のインターネット接続と変わらないので注意しましょう。
また、使用するVPNによって手順は異なるので、契約中のVPNに応じた手順でサーバーに接続してください。
ここではYouTubeプレミアムを安く契約できるフィリピンのVPNサーバーに接続してみます。
ExpressVPNの場合、専用アプリの画面中央に表示されている「選択中のロケーション」をクリックします。
左側に「VPNロケーション」画面が表示され「すべてのロケーション」から接続したい国のサーバーを選べます。
ExpressVPNの専用アプリは日本語に対応しているので、接続する国名で検索するほうが早いです(ここではフィリピンを検索)。
検索結果の「フィリピン」を選択し、ExpressVPNの接続ボタンをクリックします。
フィリピンサーバーに正常に接続できれば、ExpressVPNの背景色が緑色に変化します。
この接続状態を保ったまま、YouTubeプレミアムにアクセスします。
アクセスしたときに、以下の画面のようにフィリピンの通貨単位(PHP)で月額料金が表示されれば成功なので「使ってみる(無料)」ボタンから契約手続きを進めてみてください。
もしフィリピンの通貨単位ではなく、他国や日本の通貨単位で表示されている場合、正しくVPNサーバーに接続できていません。
VPNの接続サーバーと接続状況を見直し、あらためて再接続しなおしてみてください。
YouTubeプレミアムを安く契約する方法は、こちらの記事でくわしく解説しています。
有料VPNのおすすめ6選
有料VPNは数多く存在しますが、なかでも信頼性と安全性で定評のある有料VPNサービスを6つ紹介します。
いずれも返金保証つきなので、利用目的と環境に合っているものを実際に試しながら見極められます。
VPNサービス | ExpressVPN | NordVPN | CyberGhost | Surfshark | MillenVPN | PIA |
月額料金 | 6.67USD~12.95USD (約1,001円~約1,943円) | 500円〜2,110円 | 320円〜1,790円 | 308円~2,308円 | 396円~1,738円 | 270円〜1,480円 |
返金保証 | 30日間 | 30日間 | 45日間 | 30日間 | 30日間 | 30日間 |
サーバー設置国 | 94カ国 | 60カ国 | 93カ国 | 100カ国 | 72カ国 | 84ヶ国 |
サーバー数 | 3,000台以上 | 5,000台以上 | 9,300台以上 | 3,200台以上 | 1,300台以上 | 25,000台以上 |
同時接続台数 | 8台 | 6台 | 7台 | 無制限 | 10台 | 無制限 |
セキュリティポリシー | ノーログポリシー | ノーログポリシー | ノーログポリシー | ノーログポリシー | ノーログポリシー | ノーログポリシー |
公式サイト | ExpressVPN | NordVPN | CyberGhost | Surfshark | MillenVPN | PIA |
詳細記事 | ExpressVPNの評判 | NordVPNの評判 | CyberGhostの評判 | Surfsharkの評判 | MillenVPNの評判 | PIAの評判 |
ExpressVPN
ExpressVPNは、通信の安定性と安全性の高さでおすすめのVPNです。
安定して200Mbpsを超える速度が出るので、音楽・動画配信サービスの利用途中で通信が途切れるなど、ストレスを感じることはありません。
環境によりますが、500Mbpsを超える速度が出るケースもあるため、大容量データの送受信が必要なビジネスシーンでも活躍します。
通信の暗号化方式は、アメリカ政府と同じ規格「AES-256」を採用しているので安全性が高く、第三者による覗き見や悪用を防止などフリーWi-Fiのセキュリティ向上にも役立ちます。
一番安い12ヶ月プランが1,001円とほかに比べて割高ですが、3ヶ月分の無料期間がついてくるので実質720円程度で利用できます。
また、1ヶ月から数ヶ月の短い期間の場合、ほかの有料VPNと比べても価格に大きな差はないので、短期の留学や出張などで一時的なVPNの利用を予定している人に向いています。
同時接続台数が8台と少ないので接続台数の多い環境には向きませんが、プライベート・ビジネスいずれの用途にも使えることをふまえれば個人利用に最適なVPNです。
ExpressVPNの詳細は、こちらのページで解説しています。
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1年プランなら当サイト限定で3ヶ月無料
NordVPN
NordVPNもExpressVPN 同様に、通信品質の高さで好評なVPNです。
環境や接続するサーバーによっては500Mbpsを超える速度が出るうえ、時間帯を問わず安定した接続を維持できるので、さまざまなサービスをストレスなく楽しめます。
NetflixやAmazonプライムなど、対応しているストリーミングサービスが豊富なうえ、データ漏えいを防止するキルスイッチなどのセキュリティ機能も万全なVPNです。
PC版の専用アプリが日本語に対応していない点は残念ですが、地図上から接続サーバーを探せるので設定を変更せず使う分には直感的に操作できるでしょう。
1年以上の利用を前提とし、ExpressVPNよりもコストを抑えたい人は、月額500円から利用できるNordVPNを検討してみてください。
ただし一番安いスタンダードプランは、情報漏えいスキャナーなど一部の機能を利用できないので、ビジネスシーンでの利用が多いならコンプリートプランがおすすめです。
月額料金と付加機能 | スタンダードプラン | プラスプラン | コンプリートプラン |
---|---|---|---|
月額料金(2年プラン) | 500円 | 680円 | 820円 |
マルウェア保護 | 〇 | 〇 | 〇 |
トラッカー&広告ブロッカー | 〇 | 〇 | 〇 |
クロスプラットフォーム対応の パスワード管理アプリ | × | 〇 | 〇 |
情報漏えいスキャナー | × | 〇 | 〇 |
1TBクラウドストレージ | × | × | 〇 |
次世代のファイル暗号化 | × | × | 〇 |
NordVPNの詳細は、こちらのページで解説しています。
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CyberGhost
CyberGhostは、特定の用途に最適化されたサーバーが設置されている点でおすすめのVPNです。
月額料金は320円からとお手頃価格なうえ、動画配信サービスやオンラインゲームに最適化されたサーバーが用意されているので、ほかとくらべてサービスに適したサーバーを探しやすいのが特徴です。
サーバー設置台数も93ヶ国に9,300台以上あるので、特定のサーバーがブロックされたり、障害が発生したりしても切り替え先に悩むことはありません。
価格が安い分、通信速度には期待できないので、通信量の多い4K動画や3Dゲームなどの利用には向いていません。
最大45日間とほかより長めの返金保証を有効に活用し、通信品質や使用感を実際に検証してみるのがおすすめです。
また、PC版の専用アプリは日本語に対応していないので、英語が苦手な人はExpressVPNのように日本語に対応しているVPNを利用したほうがいいでしょう。
CyberGhostの詳細は、こちらのページで解説しています。
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2年プランなら最大82%OFF + 2ヶ月無料
Surfshark
Surfsharkはデバイスの同時接続台数が無制限なので、家族での利用におすすめのVPNです。
デバイスの接続台数に制限がないので、家族が同じ時間帯に地域限定サービスを利用するケースで活躍します。
24ヶ月プランであれば月額換算で308円とリーズナブルなので、同時接続台数が無制限な点も踏まえるとコスパ優秀なVPNといえます。
専用アプリは日本語に対応しているので、使い勝手で困ることはないでしょう。
ただし、CyberGhost同様に通信速度は遅めなので、返金保証期間中に実際の通信速度を検証するのがおすすめです。
Surfsharkの詳細は、こちらのページで解説しています。
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MillenVPN
MillenVPNは国内で運営しているVPNサービスで、海外から日本のサービスを利用する機会が多い人におすすめです。
月額396円からと良心的な価格設定なうえ、TVerふくめた幅広い動画配信サービスに対応しています。
TVer以外のサービスも利用したい人や、留学などで日本を離れるために国内の動画配信サービスを視聴したい人に向いています。
また、日本語サポートが非常に手厚いため、初めてVPNを契約する人でも安心できるのがMillenVPNの大きなメリットです。
ただし、通信速度の安定性が悪いケースがあるので、30日間の返金保証を活用してどれくらい速度が出るか確認するのがいいでしょう。
MillenVPNの詳細は、こちらの記事で解説しています。
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Private Internet Access(PIA)
Private Internet Accessは、格安の月額料金で好評なVPNです。
24ヶ月プランなら月額270円と低価格なうえ、同時接続デバイスも無制限と優秀なので、コスパ最強なVPNです。
サーバー設置台数も84ヶ国に24,000台以上とどこよりも豊富なため、さまざまな国の地域限定サービスを楽しめます。
料金が安い分、通信の速度や安定性には期待できない点に留意してください。
ダウンロード・アップロードともに50~70Mbps程度なので、音楽・動画配信サービスの利用には問題ありませんが、4K動画など通信量の多いサービスには不向きです。
大容量データを扱うシーンでは使い勝手が悪いものの、料金の安さとサーバー設置台数の豊富さを活かし、ExpressVPNなどが不調時の代替VPNとして利用するのがおすすめです。
Private Internet Accessの詳細は、こちらのページで解説しています。
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2年プランなら最大83%OFF
有料VPNを選ぶときに注意したいポイント
有料VPNを選ぶときに注意したいポイントが6つあるので、それぞれくわしく見ていきます。
利用料金
有料VPNの利用料金は、料金体系をチェックしたうえで契約しないと、利用期間によっては損するケースがあるので注意が必要です。
VPNサービス | ExpressVPN | NordVPN | CyberGhost | Surfshark | MillenVPN | PIA |
1ヶ月プラン | 12.95USD (約1,878円) | 1,920円 | 1,790円 | 1,688円 | 1,738円 | 1,480円 |
6ヶ月プラン | 9.99USD (約1,499円) | ー | 1,000円 | ー | ー | 920円 |
12ヶ月プラン | 6.67USD (約1,001円) (+3ヶ月分無料) | 690円 | ー | 588円 | 594円 | ー |
24ヶ月プラン | ー | 500円 | 320円 (+3ヶ月分無料) | 308円 (+2ヶ月分無料) | 396円 | 250円 (+3ヶ月分無料) |
多くの有料VPNは、1年を超える長期契約をすれば1ヶ月当たりの料金が安くなり、場合によっては数ヶ月分の無料期間がついてきます。
その一方、1ヶ月プランで比較すると、12ヶ月プランでは高額なExpressVPNでもほかの有料VPNと大きな差はなく、むしろ安いほうです。
有料VPNによってプランの契約期間も異なるので、自分が利用したい期間と利用目的をふまえ、最適な料金のサービスを選ぶのがいいでしょう。
安いVPNは、こちらの記事で紹介しています。
通信の速度と安定性
VPNを快適に利用するうえで、通信速度と安定した接続は欠かせません。
速度が遅ければ動画視聴中に遅延が発生するうえ、大容量データの送受信が中断してしまう可能性があります。
口コミでも通信品質をある程度把握できますが、通信品質は利用環境に左右されるので、自分の環境で実際に試してみるのが一番です。
たとえば500Mbpsの通信速度を期待できるNordVPNでも、PC環境・時間帯・接続サーバーによっては100Mbpsを下回るケースがあります。
有料VPNには返金保証がついてるケースがほとんどなので、その期間を有効に活用し、自分の環境でどれくらいの通信品質を確保できるか確認しましょう。
さまざまな用途でVPNを活用するなら、50~100Mbps程度の通信速度を目安にするといいでしょう。
最低でもこのくらいの速度が出ていれば、ほとんどの用途でストレスを感じることはありません。
ノーログポリシー
ビジネスシーンや政府機関の検閲回避に利用するなら、ノーログポリシーを掲げているかどうかを必ずチェックしましょう。
VPNサービス | ExpressVPN | NordVPN | CyberGhost | Surfshark | MillenVPN | PIA |
セキュリティポリシー | ノーログポリシー | ノーログポリシー | ノーログポリシー | ノーログポリシー | ノーログポリシー | ノーログポリシー |
多くの有料VPNでは、運営元が接続ログを保持しない「ノーログポリシー(ユーザーの情報をログ形式で取り扱わないこと)」を掲げています。
一方、一部の有料VPNでは接続ログをサーバーに保存しているため、ログの流出リスクがあります。
セキュリティを重視するケースでは大きなデメリットになるので、ログを保存している有料VPNは選択肢から外すのがおすすめです。
ノーログVPNのおすすめは、こちらの記事で紹介しています。
サーバー設置国・設置台数
サーバー設置国・台数は、VPNの利便性に直結する重要な要素のひとつです。
VPNサービス | ExpressVPN | NordVPN | CyberGhost | Surfshark | MillenVPN | PIA |
サーバー設置国 | 94カ国 | 60カ国 | 93カ国 | 100カ国 | 72カ国 | 84ヶ国 |
サーバー数 | 3,000台以上 | 5,000台以上 | 9,300台以上 | 3,200台以上 | 1,300台以上 | 25,000台以上 |
サーバー設置国が多ければ、さまざまな地域限定サービスのジオブロックを回避できます。
また、サーバー台数が多ければ接続経路の選択肢が増えるので、障害発生時やVPN規制が強化されたときに対処しやすくなります。
VPNを選ぶときは「サービス提供国にサーバーが設置されているか」と「設置台数」を必ず確認するのがおすすめです。
有料VPNでは60~100ヶ国に少なくても3,000台、多ければ20,000台を超えるケースもあります。
サーバーの少ないVPNでは1,000台程度のケースもあるため、サーバー設置国や台数が利用目的に影響を与える場合、契約前に忘れずチェックしましょう。
同時接続台数
VPNを同時に利用したいデバイスが複数ある場合、最大同時接続台数の確認が必要です。
VPNサービス | ExpressVPN | NordVPN | CyberGhost | Surfshark | MillenVPN | PIA |
同時接続台数 | 8台 | 6台 | 7台 | 無制限 | 10台 | 無制限 |
同時接続台数が8台程度と少ないVPNで多くの接続が必要になると、契約するライセンス数が増え、コストがかさむ可能性があります。
契約前に同時に接続するデバイス数を見積もり、それより多めの台数をカバー可能なVPNを選べば、余計な費用がかからず安心です。
たとえば、家族や同居人が多いなど複数人での利用を前提とするなら、同時接続台数が無制限のVPNを選ぶといいでしょう。
専用アプリやサポートの対応言語
専用アプリやサポートの対応言語は、VPNの使い勝手やトラブル時の対応で重要になります。
VPNサービス | ExpressVPN | NordVPN | CyberGhost | Surfshark | MillenVPN | PIA |
専用アプリ (PC版) | 日本語 | 英語 | 英語 | 日本語 | 日本語 | 日本語 |
専用アプリ (スマホ版) | 日本語 | 日本語 | 日本語 | 日本語 | 日本語 | 日本語 |
サポート | 英語 (自動翻訳あり) | 英語 (自動翻訳あり) | 英語 (自動翻訳なし) | 英語 (自動翻訳あり) | 日本語 | 英語 (自動翻訳なし) |
スマホ版アプリの場合、多くの有料VPNでは日本語に対応しているところが多い一方、PC版は日本語に対応していないものもあります。
接続したいサーバーを選ぶときに英語だと不便に感じる場合、日本語対応の専用VPNアプリを提供している有料VPNを選ぶのがいいでしょう。
また、公式サイトに掲載されていない不具合の解決や返金保証を利用する場合、ライブチャットでエージェントとのやり取りが必要です。
多くの有料VPNは英語圏の企業が運営しているため、エージェントとのやり取りは英語で行うのが一般的です。
ExpressVPNのように、チャットに自動翻訳機能があればスムーズにやり取りできますが、CyberGhostのように自動翻訳機能がないケースではこちらも英文で対応しなければなりません。
Google翻訳などを使えば対応可能ですが、不自由さを感じるのであれば自動翻訳ありの有料VPNを選ぶのがおすすめです。
有料VPNを選ぶときによくある質問
- VPNの有料と無料の違いは?
-
有料VPNと異なり、無料VPNには多くのデメリットがあります。
無料VPNのデメリット- サービス内容や運営元の情報を公開していないことが多い
- 通信速度が遅く、安定性も悪い
- キルスイッチなどのセキュリティ機能が不十分
- サーバー設置国・設置台数が少ない
- 接続ログを保存するケースが多い
- 専用アプリを提供していないサービスが多い
無料で利用できるのはメリットですが、接続ログを保存しているケースがほとんどなので情報漏えいのリスクが高いです。
プライバシーや機密情報の保護を目的とするなら、無料VPNの利用はおすすめできません。
無料VPNを利用するなら、個人情報の入力が不要な動画配信サービスなどに限定するのがいいでしょう。
無料VPNを利用しても問題のないシーンは、こちらの記事でも解説しています。
無料VPNのおすすめはどれ?有料との違いや気になる危険性を解説 無料VPNは費用がかからず手軽に使える一方、セキュリティやサービス品質は有料より劣るため、利用には注意が必要です。 そこで本記事では、無料VPNと有料VPNの違いやお… - コスパ最強の有料VPNは?
-
価格が安いうえ、同時接続台数が無制限なPrivate Internet Accessです。
ただし安い分、通信品質は期待できない点には注意してください。
- 海外からの利用でおすすめのVPNは?
-
海外からTVerなど日本のサービスを利用するケースが多いなら、MillenVPNがおすすめです。
また、中国から海外のサービスを利用するなら実績のあるExpressVPNやNordVPNがいいでしょう。
ただし、中国のようにインターネット規制の厳しい国では、規制が強化されたときの対策として複数のVPNを用意するのが安全です。
中国でおすすめのVPNは、こちらの記事でも解説しているので確認してみてください。
中国で使えるおすすめのVPNは?特徴と選ぶポイントも解説 規制の厳しい中国でインターネットを利用するには、VPN(Virtual Private Network)が不可欠です。 ただし、あらゆるVPNを中国で利用できるわけではないので、中国でも… - 個人利用におすすめのVPNは?
-
通信とセキュリティで高品質なサービスを提供するExpressVPNがおすすめです。
プライベート・ビジネス問わず、さまざまなシーンで安全に利用できます。
サーバー設置国が94ヶ国と豊富なため、NetflixやYouTubeを安く契約できるうえ、多種多様な国の地域限定サービスも楽しめます。
- 筑波大学のVPN Gateは安全ですか?
-
VPN Gateは、無料VPNのなかでも比較的通信速度が安定していると評判が良い一方、以下のデメリットがあります。
VPN Gateのデメリット- 不特定多数がサーバーを運営している
- 接続ログが一定期間残る
- 利用方法や設定方法がマニュアルを見ないとわかりづらい
ほかの無料VPN同様にセキュリティリスクがあるので、利用するなら個人情報などが不要なサービスの利用に限定するのがおすすめです。
まとめ:インターネットを安全に利用するなら有料VPNがおすすめ
本記事では、以下の観点で有料VPNを解説しました。
有料VPNはノーログポリシーを採用するなど、セキュリティを重視しているケースが多いので、プライベート・ビジネス問わず、さまざまなシーンで活躍します。
ただし、通信速度・セキュリティ・サーバー台数などのサービス内容は提供元によって異なります。
返金保証期間中に実際に試して自身に相応しいものを選び、インターネットの安全性をより高めるツールとしてVPNを活用してみてください。
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