プロジェクト管理ツールといえば「Backlog」「Redmine」「Wrike」「JIRA」「Trello」「Asana」などさまざまあります。
本記事で紹介するAsanaは、デザインがシンプルで人気を集めているプロジェクト管理ツールです。
チームメンバーの業務の進捗管理や業務の見える化にくわえ、ツール内でのホウ・レン・ソウも行えます。
あらゆるワークフローを管理できるワークマネジメントツールに仕上がっているので、その特徴やメリット・デメリット、評判・口コミを紹介していきます。
Asanaの特徴
Asana(アサナ)は、Facebookの共同創業者のDustin Moskovitzと元エンジニアのJustin Rosensteinが、2008年に創設したAsanaのワークマネジメントツールです。
2015年に大幅なリニューアルを実施してから今日まで、ひと際すぐれたインターフェイスで人気を集めています。
Asanaは、マルチタスクをこなす方のためのタスク管理アプリです。
複数のタスクをこなしていると、ついうっかり忘れてしまい「このタスクの期日、昨日までだった……」なんてことが発生しがち。
その点Asanaならタスクを細分化でき、自分のやるべき事を明確化することで、期日超過を防ぐことができます。
また、タスクごとにメンションして連絡を取れるので「あの話、どこのグループでしてたっけ…?」も解決できます。
もしプロジェクト管理ツールを導入する際、Backlogを推す人がいなければ、無料で使えるAsanaを選択するといいでしょう。
サービス名 | Backlog | Microsoft-To-Do | Group Task | Stock | Todoist | チームハック | Taskworld | Trello | Jotto | Notion | Aipo | ClickUp | monday.com | Wrike | Zenhub | Jira | Redmine | Asana |
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規模感 | 個人または小規模のプロジェクト向け | 個人または小規模のプロジェクト向け | 個人または小規模のプロジェクト向け | 個人または小規模のプロジェクト向け | 小規模から中規模プロジェクト向け | 小規模から中規模プロジェクト向け | 小規模から中規模プロジェクト向け | 小規模から中規模プロジェクト向け | 小規模から中規模プロジェクト向け | 小規模から中規模プロジェクト向け | 小規模から中規模プロジェクト向け | 小規模から中規模プロジェクト向け | 小規模から中規模プロジェクト向け | 小規模から中規模プロジェクト向け | 小規模から中規模プロジェクト向け | 小規模から大規模プロジェクト向け | 小規模から大規模プロジェクト向け | 小規模から大規模プロジェクト向け |
価格 | ¥0/¥2,400/¥11,800/¥19,800/¥50,000 | 無料 | ¥0/¥310/8,500 | ¥0/¥1,980/¥3,480/¥6,480 | ¥0/¥338/¥558 | ¥0/¥1,200/¥1,500 | ¥1,050/¥2,300 | 無料(有料プランあり) | ¥0/¥500/¥1,300 | $0/$4/$8/$20 | ¥350/¥400/¥610 | $0/$5/$9 | ¥0/¥900/¥1,100/¥1,800 | $0/$9.80/$24.80 | $0/$7.95/$12.45 | 1ユーザーあたり¥0/¥1,200/¥1,670 | 無料(サーバーの用意が必要) | 1ユーザーあたり¥0/¥1,200/¥2,700 |
機能 | バージョン管理やWikiや、ガントチャート、カンバン等多機能。 | リスト方のタスク管理特化 | リスト方のタスク管理特化 | ドキュメント管理やタスク・メッセージ時機能 | リストやボード表示機能 | ドキュメント管理やタイムトラッキング機能 | カンバンがメイン。チャットツールも搭載 | カンバンがメイン。拡張機能等でガントチャートも可能。 | カンバンやガントチャート | カンバンやガントチャートなど多機能。 | カレンダー機能が非常に便利 | カンバンやガントチャートなど多機能。 | カンバンやガントチャートなど多機能。拡張性も高い。 | チャットや、ガントチャート等多機能。 | スクラム開発特化 | 多機能かつ拡張可能 | 多機能かつ拡張可能 | 多機能かつ拡張可能 |
備考 | 日本の会社のサービス。導入しやすく、また使いやすい。 | Microsoftのサービス。導入しやすく、また使いやすい。 | 月額310円の低コストのタスク管理ツール | Evernoteライクなドキュメント・タスク管理ツール | 導入しやすく、また非常にUIが良く、使いやすい。 | 国産のツールで使いやすい。作業時間の記録も残せる | 基本的な機能はすべてそろっているが、有料 | 無料が利点だが多人数やタスクが多いプロジェクト管理には不向き。 | 国産のツール。UI/UXはGoodpatchが担当 | UIや機能が整理されていて非常に使いやすい。 | 各種社内ツールも充実している | 非常に多機能でこれから日本でも広まる新しいプロジェクト管理ツール | 非常に多機能で拡張性の高いプロジェクト管理ツール | Wikiのように情報をまとめやすく、また情報の表示切り替えも優れている | エンジニアチームに特化したプロジェクト管理ツール。GitHubとの親和性も高い。 | 比較的新しいサービスでUIが独特。ただし、ツールに使い慣れてない人は馴染みにくいのが難点。 | 昔から多くの企業で使われているツールで馴染みやすい。堅実だが環境構築や拡張性、保守など、メンテナンスコスト高め。 | UI機能が非常に優れたサービス。独自の機能を搭載しているが、古いプロジェクト管理ツールに慣れている人には合わない傾向。 |
Asanaのメリット
Asanaのメリットは、中規模プロジェクトにも耐えうる機能とそれを無料で運用できる点です。
ひとつずつ分かりやすく解説していきます。
無料プランから用意されている
Asanaは15人までの少人数であれば、無料で使うことができます。
15人以上の場合も月10ドルほどで使用できます。
人数に合わせて予算を抑えつつ、プロジェクト管理ツールを使用しましょう。
プラン | 料金 |
---|---|
Basic | 無料(15ユーザーまで) |
Premium | $9.99/月/ユーザー |
Business | $23.99/月/ユーザー |
Enterprise | お問い合わせ |
有料プランだと、Premiumではタイムライン機能、Businessポートフォリオ機能等を使用することができます。
Enterpriseでは、営業担当者との優先サポートが付いてきます。
クラウドでデータ管理
今日のWebサービスの主流の1つである、Webベースの「SaaS(サース = Software as a Serviceの略称)」を採用しています。
SaaSとは、必要な機能を必要な分だけサービスで利用できるようにした、アプリケーションソフトウェアの形式です。
Redmineのように自分でサーバーを建てる必要がなく、技術的な知識がなくてもGoogleのようにサービスをすぐ利用することができます。
また、利用者側もGoogleアカウントがあれば、プロジェクト管理ツールを即座に使用することができます。
使いやすいUIメニュー・レイアウト
Asanaは新しいツールにあたるので、UIメニューが分かりやすく、掴んでドラッグで動かせるなど、直感的な操作が可能です。
また、リスト形式やカンバン形式など、使用者の好みに合わせてUI表示を変化させることもできます。
公式ページを見れば、そのUIの便利さが分かります。
Asana独自の優れた機能がある
使いやすいUIが特徴のAsanaですが、オートメーション機能や(有料版から使える)タイムライン機能やポートフォリオ機能など、独自の優れた機能を搭載しています。
オートメーション機能とは、独自にルールを作り設定することで、毎日行うルーティンタスクなどが自動で処理できる機能です。
使いこなすと、手動で操作する手数が圧倒的に減らすことができ、プロジェクト管理コストを抑えることができます。
タイムラインと呼ばれる機能は、ガントチャートをよりインタラクティブに表示することができます。
プロジェクトのすべてを一目で確認できる素晴らしいリアルタイムビュー機能です。
ポートフォリオ機能は、1プロジェクトにフォーカスするのではなく、複数のプロジェクトの全体を俯瞰して見ることができる機能です。
会社全体のプロジェクト進行をひと目で把握できるのが魅力。
マルチデバイス対応
最新のプロジェクト管理にツールだけあり、Webブラウザ版だけでなく、iOSやAndroidのアプリも用意されています。
PCだけでなく、スマートフォンやタブレットからもツールが使えるのが強みです。
外部ツールとの連携
Asanaは他のウェブサービスとの連携も簡単です。
Googleのサービスをはじめ、SlackやDropbox、GitHub、Instaganttなど、あらゆるサービスと情報の連携が可能です。
Asanaのデメリット
世界中の企業で使われているAsanaですが、もちろんメリットばかりではありません。
ウィークポイントだと感じる部分を、デメリットとしていくつかピックアップしました。
人数が増えるとコストがかかる
Redmineと違い、15人を超えると有料プランに切り替えざるを得ません。
少人数では無料でプロジェクト管理できるものの、スケールする際は予算を獲得しなければならないという問題が発生します。
古いプロジェクト管理ツールに慣れている人には合わない傾向
Asanaはツール連携できるので、現在ゲーム開発のプロジェクトなどでよく使います。
経験上、Redmineのなどの古いプロジェクト管理ツールに慣れている人は、Asanaの新しいUIに慣れず、拒否反応を示すことがあります。
新しいツールを導入するときには学習コストが必ず発生するため、ツールの適応能力が下がっている人たちのケアも必要になります。
ネットや書籍に知見が少ない
Asanaは新しいサービスであるため、書籍やネットでの知見が少ないです。
英語で調べたり、担当者に質問する必要が出てきます。
いずれは日本語でのネット知見も貯まると思いますが、まだまだ不足している状況です。
障害が発生すると使えなくなる
Webサービス特有の問題でもありますが、サーバーが万が一落ちた場合はAsanaは使えなくなります。
この点では、独自でサーバーを建てるRedmineに分があります。
とはいえ、Asanaのサーバーが落ちることはめったにありません。
Asanaの評判・口コミ
当サイトで独自に集計したアンケートから、良い口コミ・悪い口コミを紹介します。
導入時の参考にしてください。
良い口コミ
女性 / 20代後半(神奈川県)
タスクの細分化によって自分のやるべきことが明確化できます。細かいタスクごとの期日も設定できるのが助かります。また、連絡がタスクごとに行えるため、簡単に遡れます。Asanaのおかげで期日超過するタスクが減りました。自分の今日やらなければいけないタスクの整理を行うことによって、朝のスケジュールの組み立ても楽になりました。
女性 / 30代前半
多数のチームプレイヤーが同じくプロジェクトに携わるときに便利なツールです。タスクのマネージメントをはじめ、やることリストなどを円滑に適切なプレイヤーに割り振ることができます。小さなチームから大きなチーム、また小さなプロジェクトから大きなプロジェクトまで全てに使える便利なツールです。
男性 / 30代後半(兵庫県)
タスク管理が「リスト形式」と「カンバン形式」の2つで管理できます。見やすい方で管理でき、切り替えも簡単です。インターネットに繋がっていればPC、スマホからどこでも確認・編集ができます。UIが非常に使いやすく、タスクの移動やファイルのインポートもドラッグ&ドロップで手軽にできます。
悪い口コミ
女性 / 20代後半(神奈川県)
Asana以外のツールとの連携が取れないため、いちいち書き込まなければいけないのが面倒です。Googleカレンダー等と同期できるとうれしいです。あと、重要度で分けられる機能が欲しいです。
女性 / 30代前半
タスクビューのカスタマイズが限られています。また、有料であること、オフィス365との連動性が低いのが気になります。
男性 / 30代後半(兵庫県)
動作が重いです。オフラインだと他のメンバーの進捗が確認できません。細かいタスクが多いとリストが多くなり、見にくいかなと感じます。
Asanaはこんな人におすすめ
女性 / 20代後半(神奈川県)
現状のタスク管理がうまくいっていない人
ダラダラと仕事してしまう人
大事な仕事を後回しにしてしまう人
女性 / 30代前半
プロジェクトの書類を全てオンラインで管理する人
職場だけでなく、大学等の課題をマネジメントしたい人
広告代理店
男性 / 30代後半(兵庫県)
チームで仕事を行っている人
自分の業務の把握、進捗管理が苦手な人
シンプルでわかりやすく、1つのツールにまとめたい人
まとめ
Asanaについて、特徴やメリット・デメリット、評判・口コミなどをまとめました。
導入に際し、決め手になりうるメリットデメリットをまとめると以下のとおりです。
- 無料のプランから用意されている
- クラウドでデータ管理
- 使いやすいUIメニュー・レイアウト
- Asana独自の優れた機能がある
- マルチデバイス対応
- 外部ツールとの連携
- 人数が増えるとコストがかかる
- 古いプロジェクト管理ツールに慣れている人には合わない傾向
- ネットや書籍に知見が少ない
- 障害が発生すると使えなくなる
オートメーションやサービス連携できるのが魅力のAsanaです。
自動化することで、プロジェクト管理ツールの管理コストが大幅に下がります。
最新機能を使いこなしたい場合におすすめのプロジェクト管理ツールです。
公式サイト
こちらの記事では、Asanaふくめ、さまざまなタスク管理ツールを比較しています。
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