プロジェクト管理ツールといえば「Backlog」「Asana」「Wrike」「Redmine」「JIRA」「Trello」などさまざまあります。
本記事で紹介するRedmineは、無料で使うことができ、古くから運用されてきた堅実なプロジェクト管理ツールです。
ユーザーはプロジェクトごとに各タスクを作成し、そのタスク内容や進捗具合を管理することができます。
タスクは一覧で見ることができ、プロジェクト全体の進捗や状況を見ることが可能です。
多くのユーザーに慣れ親しまれているツールでもあり、その特徴やメリット・デメリット、評判・口コミを紹介していきます。
Redmineの特徴
Redmine(レッドマイン)は、オープンソースソフトウェアのプロジェクト管理ツールです。
Jean-Philippe Lang氏が開発して2006年からリリースし、今日まで世界中の多くの企業で使われています。
今でこそクラウドで運用できる便利なプロジェクト管理ツールが数多く登場していますが、現在も選定の第1候補に挙げられています。
作業ごとに担当者や進捗状況が確認でき、資料添付なども可能です。
ユーザーを追加すれば、あとからプロジェクトに参加しても、過去のタスクや履歴、資料などを参照できます。
ブラウザを使用する管理ツールであり、ユーザーはPCに特別なソフトを導入せずに利用できるようになっています。
サービス名 | Backlog | Microsoft-To-Do | Group Task | Stock | Todoist | チームハック | Taskworld | Trello | Jotto | Notion | Aipo | ClickUp | monday.com | Wrike | Zenhub | Jira | Redmine | Asana |
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規模感 | 個人または小規模のプロジェクト向け | 個人または小規模のプロジェクト向け | 個人または小規模のプロジェクト向け | 個人または小規模のプロジェクト向け | 小規模から中規模プロジェクト向け | 小規模から中規模プロジェクト向け | 小規模から中規模プロジェクト向け | 小規模から中規模プロジェクト向け | 小規模から中規模プロジェクト向け | 小規模から中規模プロジェクト向け | 小規模から中規模プロジェクト向け | 小規模から中規模プロジェクト向け | 小規模から中規模プロジェクト向け | 小規模から中規模プロジェクト向け | 小規模から中規模プロジェクト向け | 小規模から大規模プロジェクト向け | 小規模から大規模プロジェクト向け | 小規模から大規模プロジェクト向け |
価格 | ¥0/¥2,400/¥11,800/¥19,800/¥50,000 | 無料 | ¥0/¥310/8,500 | ¥0/¥1,980/¥3,480/¥6,480 | ¥0/¥338/¥558 | ¥0/¥1,200/¥1,500 | ¥1,050/¥2,300 | 無料(有料プランあり) | ¥0/¥500/¥1,300 | $0/$4/$8/$20 | ¥350/¥400/¥610 | $0/$5/$9 | ¥0/¥900/¥1,100/¥1,800 | $0/$9.80/$24.80 | $0/$7.95/$12.45 | 1ユーザーあたり¥0/¥1,200/¥1,670 | 無料(サーバーの用意が必要) | 1ユーザーあたり¥0/¥1,200/¥2,700 |
機能 | バージョン管理やWikiや、ガントチャート、カンバン等多機能。 | リスト方のタスク管理特化 | リスト方のタスク管理特化 | ドキュメント管理やタスク・メッセージ時機能 | リストやボード表示機能 | ドキュメント管理やタイムトラッキング機能 | カンバンがメイン。チャットツールも搭載 | カンバンがメイン。拡張機能等でガントチャートも可能。 | カンバンやガントチャート | カンバンやガントチャートなど多機能。 | カレンダー機能が非常に便利 | カンバンやガントチャートなど多機能。 | カンバンやガントチャートなど多機能。拡張性も高い。 | チャットや、ガントチャート等多機能。 | スクラム開発特化 | 多機能かつ拡張可能 | 多機能かつ拡張可能 | 多機能かつ拡張可能 |
備考 | 日本の会社のサービス。導入しやすく、また使いやすい。 | Microsoftのサービス。導入しやすく、また使いやすい。 | 月額310円の低コストのタスク管理ツール | Evernoteライクなドキュメント・タスク管理ツール | 導入しやすく、また非常にUIが良く、使いやすい。 | 国産のツールで使いやすい。作業時間の記録も残せる | 基本的な機能はすべてそろっているが、有料 | 無料が利点だが多人数やタスクが多いプロジェクト管理には不向き。 | 国産のツール。UI/UXはGoodpatchが担当 | UIや機能が整理されていて非常に使いやすい。 | 各種社内ツールも充実している | 非常に多機能でこれから日本でも広まる新しいプロジェクト管理ツール | 非常に多機能で拡張性の高いプロジェクト管理ツール | Wikiのように情報をまとめやすく、また情報の表示切り替えも優れている | エンジニアチームに特化したプロジェクト管理ツール。GitHubとの親和性も高い。 | 比較的新しいサービスでUIが独特。ただし、ツールに使い慣れてない人は馴染みにくいのが難点。 | 昔から多くの企業で使われているツールで馴染みやすい。堅実だが環境構築や拡張性、保守など、メンテナンスコスト高め。 | UI機能が非常に優れたサービス。独自の機能を搭載しているが、古いプロジェクト管理ツールに慣れている人には合わない傾向。 |
Redmineのメリット
Redmineのメリットは、大規模プロジェクトにも耐えられる機能とそれを無料で運用できる点です。
ひとつずつ分かりやすく紹介します。
オープンソースで提供
Redmineはソースコードが無償公開されているオープンソースで、自社サーバーで環境構築ができます。
つまり、無料でツール運用することが可能です。
予算を預かる人にとって、とても強力なメリットといえるでしょう。
チケットによるタスクの管理と豊富な機能
Redmineといえば「チケット」と呼ばれるタスクが有名です。
親チケット、小チケットなど、さまざまな階層やカテゴライズで多くのタスクを管理することができます。
複数人同時でももちろん、このRedmineでの編集が可能です。
進捗や優先度、工数など多様なデータを格納しつつ、項目をフィルタリングでき、必要なデータだけを確認することができます。
ガントチャートの見た目にしてスケジュールを把握することも可能です。
またRedmineは、プロジェクト管理ツールだけでなく、WIKIの機能や他のソフトとの連携機能も付いています。
したがって、管理系のツールを一元化できるメリットもあります。
SubversionやGitとの連携
Redmineは、プログラムのソースコードやデザインのアセットなどの、変更履歴を記録するためのバージョン管理システムとの連携が容易です。
誰かがデータを更新した際に関係者に通知できるだけでなく、変更した差分情報も記録し、追跡することもできます。
自動で作業のログを取りながら、別の関係者がエンジニアの進捗を追うことができます。
プラグイン(拡張機能)が充実している
Redmineはソースコードが全て公開されており、かつ世界中で運用されています。
そして「プラグイン」と呼ばれる、追加で機能を拡充できる拡張機能(アドイン)が無数に存在しています。
Redmineの標準で物足りない部分があったとしても、プラグインを探せば足りない機能は見つかるでしょう。
ネットや書籍に情報が沢山共有されている
15年以上世界中で使われているプロジェクト管理ツールだけあって、書籍からネットの情報も豊富です。
Redmineの管理を専門の職業にしている人も少なくなく、習熟している職人さんも多いので、何か問題が起きた場合でもすぐに解決でき、予測が立てられることもメリットです。
新しいプロジェクト管理ツールには不足の機能があったり、知見のない難しい問題が起きる不測の事態が起きる可能性があります。
その点Redmineであれば、プロジェクト管理のリスクを最大限に抑えての運用が可能です。
リスクの少ないプロジェクト管理ツール
目新しいプロジェクト管理ツールには、革新的な機能や今どきのインタラクティブで優れたUIが採用されています。
誰でもすぐに適応可能ではなく、初めて使う人には多くの学習コストがかかるデメリットがあります。
Redmineには、古くから運用されてきた堅実なUIで、使ったことがある経験者が多いことから、最もリスクの少ないプロジェクト管理ツールといえます。
Redmineのデメリット
古くから世界中の企業で使われてきたRedmineですが、もちろんメリットばかりではありません。
ウィークポイントだと感じられる部分を、いくつかピックアップしました。
Redmineを管理する人のコストが膨大
プロジェクト管理ツール全般の問題ともいえますが、人数が多くなればなるほどデータの交通整理が必要です。
定められたルールを守りやすくし、また監視して修正するなど、Redmineの管理に多くのコストを割く人が出てきてしまいます。
保守管理できる人が限られてしまう
Redmineを構築し、保守管理・拡張機能を追加するなどといったことは、バックエンドに多少の知見があるエンジニアのする領域になってしまいます。
無料で運用できることは、言い換えると自分たちで保守管理してメンテナンスしなければならないというデメリットが発生します。
古風なUI/UX
Redmineは15年以上運用されていることもあり、見た目のUIが古いです。
もちろんスキンを変更することで、少し今っぽくすることもできます。
とはいえ、JIRAやAsanaのような最新のプロジェクト管理ツールにある、インタラクティブで今どきのUI/UXを意識した機能と見た目は持ち合わせていません。
今どきのツールやアプリに親しんでいる若いユーザーさんには、古風すぎるUIと機能に抵抗を持たれる可能性は高いです。
カスタマイズの制限がある
UIと同様に、機能面もある意味制限があります。
アプリとの連携や他のクラウドソフトとの連携など、今どきの新しいプロジェクト管理ツールが持つ機能をRedmineで作るのは容易ではありません。
古くからの基盤や言語での制限があり、新しいプロジェクト管理ツールと同じ機能をカスタマイズするのは難しいです。
Redmineの評判・口コミ
当サイトで独自に集計したアンケートから、良い口コミ・悪い口コミを紹介します。
導入時の参考にしてください。
良い口コミ
男性(神奈川県)
大人数でもわかりやすく課題が管理できます。インターネットを利用するので利用場所を問いません。導入型でサーバさえあれば費用がかかりません。課題に対する関係者の認識が高まり、解決にかかるまでの時間が短縮しました。また、情報共有の面では伝えたい人以外にも情報が伝わり、思わぬアイディアが出ることもありました。
女性 / 20代後半(東京都)
過去のタスクを閲覧でき、無料で使用できます。無料のアドインを使えばグラフなども使えます。過去の問い合わせ内容を参照できるようになり、有識者から新人への対応方法の継承ができるようになったことで、ヘルプデスクサービスの質が向上しました。
男性 / 20代後半(大阪府)
拡張性が高く、チケット毎に資料を添付可能です。未完了のチケットが一目瞭然で、後から参画しても内容が把握しやすくなっています。プロジェクトの課題管理がやりやすくなり、タスクの実施漏れが減りました。面倒なExcelの行程管理も不要になりました。
悪い口コミ
男性(神奈川県)
Redmine導入のためのインフラ(サーバー)やスキルが必要です。開発元が海外なのでとっつきにくい面があります。利用者のスキルやモチベーションによっては全く利用されないこともあります。
女性 / 20代後半(東京都)
設定方法が初心者だと難しいです。便利なアドインは有料になっています。また、タスクの入力ルールを周知徹底しなければなりません。
男性 / 20代後半(大阪府)
トラッカーの使用方法が分かりにくいです。プラグインの表示が一部おかしいです。ロールの設定がややこしいです。
Redmineはこんな人におすすめ
男性(神奈川県)
課題管理ツールを導入したいが、低コストで利用したい人
外注や海外に仕事を発注して開発をしている企業
大人数やさまざまな拠点でシステム開発や運用保守を行っている組織
女性 / 20代後半(東京都)
無料でタスク管理をしたいと思っている人
過去のノウハウを貯めたいと思っている人
プロジェクトの管理者
男性 / 20代後半(大阪府)
行程管理をExcelで行っている人
課題管理をExcelで行っている人
資料探しに時間を費やしている人
まとめ
Redmineについて、特徴やメリット・デメリット、評判・口コミなどをまとめました。
導入に際し、決め手になりうるメリットデメリットをまとめると以下のとおりです。
- オープンソースで提供
- チケットによるタスクの管理
- SubversionやGitとの連携
- プラグイン(拡張機能)が充実している
- ネットや書籍に情報が沢山共有されている
- リスクの少ないプロジェクト管理ツール
- Redmineを管理する人のコストが膨大
- 保守管理できる人が限られてしまう
- 古風なUI/UX
- カスタマイズの制限がある
管理できる技術者が確保できているのであれば、無料で大規模のプロジェクトでも管理できるツールがRedmineです。
予算を抑えて堅実にプロジェクトを運用管理するのに、最適なプロジェクト管理ツールといえるでしょう。
公式サイト
こちらの記事では、Redmineふくめ、さまざまなタスク管理ツールを比較しています。
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