プロジェクト管理ツールといえば「Backlog」「Redmine」「JIRA」「Trello」「Asana」「Wrike」などさまざまあります。
ただし、プロジェクトの規模に合わない、サーバーを用意しての環境構築が専門的など、ぴったりあったプロジェクト管理ツールの選定はとても難しいもの。
今回ご紹介するClickUp(クリックアップ)は、まだ日本ではそこまで認知のない、新しいプロジェクト管理ツールです。
2020年に1億ドルもの資金調達を達成し、いま注目を浴びています。
使ってみて拡張性・機能の豊富さ・UXと、全てにおいて高品質でした。
ちょっとした個人のタスクの管理から、小~中規模のプロジェクト管理におすすめのツールです。
ClickUpは小~中規模のプロジェクトにおすすめのプロジェクト管理ツール
ClickUpは、2017年にリリースされた、サンフランシスコにあるマンゴーテクノロジーが開発したプロジェクト管理ツールです。
プロジェクト管理ツールに必要な機能・ビュー・連携など、プロジェクト管理ツールに必要機能が充分にそろい、多機能な点が非常に優れています。
少人数でプロジェクト管理するのであれば、このClickUpをおすすめします。
サービス名 | Backlog | Microsoft-To-Do | Group Task | Stock | Todoist | チームハック | Taskworld | Trello | Jotto | Notion | Aipo | ClickUp | monday.com | Wrike | Zenhub | Jira | Redmine | Asana |
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規模感 | 個人または小規模のプロジェクト向け | 個人または小規模のプロジェクト向け | 個人または小規模のプロジェクト向け | 個人または小規模のプロジェクト向け | 小規模から中規模プロジェクト向け | 小規模から中規模プロジェクト向け | 小規模から中規模プロジェクト向け | 小規模から中規模プロジェクト向け | 小規模から中規模プロジェクト向け | 小規模から中規模プロジェクト向け | 小規模から中規模プロジェクト向け | 小規模から中規模プロジェクト向け | 小規模から中規模プロジェクト向け | 小規模から中規模プロジェクト向け | 小規模から中規模プロジェクト向け | 小規模から大規模プロジェクト向け | 小規模から大規模プロジェクト向け | 小規模から大規模プロジェクト向け |
価格 | ¥0/¥2,400/¥11,800/¥19,800/¥50,000 | 無料 | ¥0/¥310/8,500 | ¥0/¥1,980/¥3,480/¥6,480 | ¥0/¥338/¥558 | ¥0/¥1,200/¥1,500 | ¥1,050/¥2,300 | 無料(有料プランあり) | ¥0/¥500/¥1,300 | $0/$4/$8/$20 | ¥350/¥400/¥610 | $0/$5/$9 | ¥0/¥900/¥1,100/¥1,800 | $0/$9.80/$24.80 | $0/$7.95/$12.45 | 1ユーザーあたり¥0/¥1,200/¥1,670 | 無料(サーバーの用意が必要) | 1ユーザーあたり¥0/¥1,200/¥2,700 |
機能 | バージョン管理やWikiや、ガントチャート、カンバン等多機能。 | リスト方のタスク管理特化 | リスト方のタスク管理特化 | ドキュメント管理やタスク・メッセージ時機能 | リストやボード表示機能 | ドキュメント管理やタイムトラッキング機能 | カンバンがメイン。チャットツールも搭載 | カンバンがメイン。拡張機能等でガントチャートも可能。 | カンバンやガントチャート | カンバンやガントチャートなど多機能。 | カレンダー機能が非常に便利 | カンバンやガントチャートなど多機能。 | カンバンやガントチャートなど多機能。拡張性も高い。 | チャットや、ガントチャート等多機能。 | スクラム開発特化 | 多機能かつ拡張可能 | 多機能かつ拡張可能 | 多機能かつ拡張可能 |
備考 | 日本の会社のサービス。導入しやすく、また使いやすい。 | Microsoftのサービス。導入しやすく、また使いやすい。 | 月額310円の低コストのタスク管理ツール | Evernoteライクなドキュメント・タスク管理ツール | 導入しやすく、また非常にUIが良く、使いやすい。 | 国産のツールで使いやすい。作業時間の記録も残せる | 基本的な機能はすべてそろっているが、有料 | 無料が利点だが多人数やタスクが多いプロジェクト管理には不向き。 | 国産のツール。UI/UXはGoodpatchが担当 | UIや機能が整理されていて非常に使いやすい。 | 各種社内ツールも充実している | 非常に多機能でこれから日本でも広まる新しいプロジェクト管理ツール | 非常に多機能で拡張性の高いプロジェクト管理ツール | Wikiのように情報をまとめやすく、また情報の表示切り替えも優れている | エンジニアチームに特化したプロジェクト管理ツール。GitHubとの親和性も高い。 | 比較的新しいサービスでUIが独特。ただし、ツールに使い慣れてない人は馴染みにくいのが難点。 | 昔から多くの企業で使われているツールで馴染みやすい。堅実だが環境構築や拡張性、保守など、メンテナンスコスト高め。 | UI機能が非常に優れたサービス。独自の機能を搭載しているが、古いプロジェクト管理ツールに慣れている人には合わない傾向。 |
次章ではメリット・デメリットという形でさまざまな特徴を紹介します。
ClickUpのメリット
ClickUpのメリットは、プロジェクト管理に必要な機能が全てそろっている点です。
ひとつずつ細かく解説します。
無料のプランから用意されている
無料でかなりの機能を使用することができます。
例えばTrelloであれば、有料プランしか使えないタイムライン(ガントチャート)機能も、ClickUpなら無料で使用できます。
プラン | 月額料金 |
---|---|
FREE | 無料 |
UNLIMITED | $5 |
BUSINESS | $9 |
ENTERPRISE | お問い合わせ |
クラウドでデータ管理
ClickUpは、PC版だけでなくアプリ版(iOS/Android)もあります。
データはすべてクラウドで同期され、Googleアカウントがあればすぐに始められるので、すぐにプロジェクト管理が作成できます。
多彩な機能
ClickUpはプロジェクト管理に関するさまざまな機能が豊富にあります。
例えばプロジェクト作成時にスペースという枠を作り、必要タスクを入力をします。
タスクの表示はただのリスト表示だけでなく、ボード表示やタイムライン表示など、さまざまな表示形式に変更することができます。
他のプロジェクト管理ツールでもこれはできなくはないのですが、無料でここまで表示の種類が搭載されているのはClickUpだけです。
- LIST(リスト)
- Board(ボード)
- Calendar(カレンダー)
- Gantt(ガンドチャート)
- Box(ボックス)
- Timeline(タイムライン)
- Table(テーブル)
- Mind Map(マインドマップ)
- Workload(ワークロード)
- Activity(アクティビティ)
- Map(マップ)
ビューの機能だけでもここまで豊富なのは初めてです。
機能の拡張を中心としたアップデートが多いので、公式YouTubeでしっかりチェックしておきましょう。
カスタムできるウィジェット機能
ClickUpは左メニューのDashboardから、さまざまなウィジェットUIを組み合わせて表示することができます。
ウィジェットの種類は50種類を超えるので、自分の好きな機能をのせたメニューが作成できます。
ClickUpは、機能数が非常に多いのです。
すぐにアクセスできるよう、好きな機能のウィジェットをダッシュボードに並べておきましょう。
オートメーション
Automationsと呼ばれる、コードを書かないプログラミングのような機能が無料で使用できます。
右上のメニュからメニューを表示。
条件を設定すると指定したルール通りに自動化できます。
例えば誰かのタスクの状態が変化したときにチャットツールに連絡し、次のルーティンタスクを自動生成することもできます。
プロジェクト管理でムダな事務作業を減らしてくれる強力な機能です。
連携機能
ClickUpはSlackやZoomをはじめ、有名なWEBサービスとの連携が可能です。
個人的に注目しているのはToggl Time Trackingとの連携です。
Googleカレンダーで入力したタスクの想定と実際の計測した作業時間を記録し比較できるので、自分の作業の最適化をデータ化することも可能です。
また、ClickUpにはインポート・エクスポート機能が搭載され、他のプロジェクト管理ツールのタスクを瞬時に取り込むことができます。
ClickUpのデメリット
新しいプロジェクト管理ツールであるClickUpですが、もちろんメリットばかりではありません。
デメリットもいくつかピックアップしました。
一部の機能は有料
有料プランでフル機能を使うことができます。
ただし、無料プランでも充分すぎる数の機能が開放されています。
また、複数人でのプロジェクト管理は有料プランになります。
UIが英語のみ
残念ながらUIの日本語表示はできません。
ただし、難しい英語で書かれていないので、慣れれば英語でも充分に使いこなせるでしょう。
日本での認知度が低い
北米では有名なプロジェクト管理ツールになりますが、日本でのプロモーションはあまりありません。
しかし現在、ClickUpを導入したいといってもほとんどの方は知りません。
したがって、採用するための説明が必要で、さらに他社事例も少ないので採用の難易度は高いといえます。
まとめ
ClickUpについて、メリット・デメリットなどをまとめました。
導入に際し、決め手になりうるメリット・デメリットをまとめると以下のとおりです。
- 無料のプランから用意されている
- クラウドでデータ管理
- 多彩な機能
- カスタムできるウィジェット機能
- オートメーション
- 連携機能
- 一部の機能は有料
- UIが英語のみ
- 日本での認知度が低い
プロジェクト管理ツールの中でももっとも新しく、もっとも注目されているのがClickUpです。
機能が豊富でアップデートも頻繁に行われているので、今後はもしかすると一歩突き抜けたプロジェクト管理ツールになる可能性があるので、ぜひチェックしてみてください。
公式サイト
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