プロジェクト管理ツールといえば「Backlog」「Redmine」「JIRA」「Trello」「Asana」「Wrike」などさまざまあります。
本記事で紹介するNotion(ノーション)は、IT系の仕事をしている方だけでなく、主婦・学生・会社員からも人気を集めるプロジェクト管理ツールです。
スケジュールやメモなど、いろいろな情報を見やすく一つにまとめられ、操作や入力も簡単に行えます。
Wikiだけでなく、日々のタスク管理やToDoリストとしても利用できるので、その特徴やメリット・デメリット、評判・口コミを紹介していきます。
Notionの特徴
Notionは2018年6月にリリースされ、タスク・Wiki・データーベース・メモなどをそなえ、かなり多機能のプロジェクト管理ツールです。
情報を階層化してまとめやすいだけでなく、カンバンやタイムライン(ガントチャート)など、さまざまなビューに変化でき、プロジェクト管理にも便利な機能が付いています。
人によってはEvernoteの代替になりうるツールです。
メモを集約するサービスとしては優秀で、ただのテキスト以外にさまざまなスタイルでの情報をストックしておくことができます。
サービス名 | Backlog | Microsoft-To-Do | Group Task | Stock | Todoist | チームハック | Taskworld | Trello | Jotto | Notion | Aipo | ClickUp | monday.com | Wrike | Zenhub | Jira | Redmine | Asana |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
規模感 | 個人または小規模のプロジェクト向け | 個人または小規模のプロジェクト向け | 個人または小規模のプロジェクト向け | 個人または小規模のプロジェクト向け | 小規模から中規模プロジェクト向け | 小規模から中規模プロジェクト向け | 小規模から中規模プロジェクト向け | 小規模から中規模プロジェクト向け | 小規模から中規模プロジェクト向け | 小規模から中規模プロジェクト向け | 小規模から中規模プロジェクト向け | 小規模から中規模プロジェクト向け | 小規模から中規模プロジェクト向け | 小規模から中規模プロジェクト向け | 小規模から中規模プロジェクト向け | 小規模から大規模プロジェクト向け | 小規模から大規模プロジェクト向け | 小規模から大規模プロジェクト向け |
価格 | ¥0/¥2,400/¥11,800/¥19,800/¥50,000 | 無料 | ¥0/¥310/8,500 | ¥0/¥1,980/¥3,480/¥6,480 | ¥0/¥338/¥558 | ¥0/¥1,200/¥1,500 | ¥1,050/¥2,300 | 無料(有料プランあり) | ¥0/¥500/¥1,300 | $0/$4/$8/$20 | ¥350/¥400/¥610 | $0/$5/$9 | ¥0/¥900/¥1,100/¥1,800 | $0/$9.80/$24.80 | $0/$7.95/$12.45 | 1ユーザーあたり¥0/¥1,200/¥1,670 | 無料(サーバーの用意が必要) | 1ユーザーあたり¥0/¥1,200/¥2,700 |
機能 | バージョン管理やWikiや、ガントチャート、カンバン等多機能。 | リスト方のタスク管理特化 | リスト方のタスク管理特化 | ドキュメント管理やタスク・メッセージ時機能 | リストやボード表示機能 | ドキュメント管理やタイムトラッキング機能 | カンバンがメイン。チャットツールも搭載 | カンバンがメイン。拡張機能等でガントチャートも可能。 | カンバンやガントチャート | カンバンやガントチャートなど多機能。 | カレンダー機能が非常に便利 | カンバンやガントチャートなど多機能。 | カンバンやガントチャートなど多機能。拡張性も高い。 | チャットや、ガントチャート等多機能。 | スクラム開発特化 | 多機能かつ拡張可能 | 多機能かつ拡張可能 | 多機能かつ拡張可能 |
備考 | 日本の会社のサービス。導入しやすく、また使いやすい。 | Microsoftのサービス。導入しやすく、また使いやすい。 | 月額310円の低コストのタスク管理ツール | Evernoteライクなドキュメント・タスク管理ツール | 導入しやすく、また非常にUIが良く、使いやすい。 | 国産のツールで使いやすい。作業時間の記録も残せる | 基本的な機能はすべてそろっているが、有料 | 無料が利点だが多人数やタスクが多いプロジェクト管理には不向き。 | 国産のツール。UI/UXはGoodpatchが担当 | UIや機能が整理されていて非常に使いやすい。 | 各種社内ツールも充実している | 非常に多機能でこれから日本でも広まる新しいプロジェクト管理ツール | 非常に多機能で拡張性の高いプロジェクト管理ツール | Wikiのように情報をまとめやすく、また情報の表示切り替えも優れている | エンジニアチームに特化したプロジェクト管理ツール。GitHubとの親和性も高い。 | 比較的新しいサービスでUIが独特。ただし、ツールに使い慣れてない人は馴染みにくいのが難点。 | 昔から多くの企業で使われているツールで馴染みやすい。堅実だが環境構築や拡張性、保守など、メンテナンスコスト高め。 | UI機能が非常に優れたサービス。独自の機能を搭載しているが、古いプロジェクト管理ツールに慣れている人には合わない傾向。 |
Notionのメリット
Notionのメリットは、豊富なブロックと「データベース」と呼ばれるさまざまなビューといった多機能な点です。
ひとつずつ分かりやすく紹介します。
無料のプランから用意されている
Notionはで無料で使うことができます。
複数人での編集や権限の付与は、有料プランから使用できるようになります。
プラン | 月額料金 |
---|---|
Personal | $0 |
Personal Pro | $4 |
Team | $8 |
Enterprise | $20 |
次にNotionの無料・有料プラン比較です。
Notionを最大限に生かすのであれば、Teamの有料プランにすることをおすすめします。
項目 | Personal | Personal Pro | Team | Enterprise |
---|---|---|---|---|
メンバー | 1人 | 1人 | 無制限 | 無制限 |
バージョン管理 | × | ○ | ○ | ○ |
タイムライン上限 | 3 | 3 | 5 | 無制限 |
管理権限 | × | × | ○ | ○ |
新機能の早期使用 | × | × | × | ○ |
クラウドでデータ管理、マルチデバイス対応
Notionは、WindowsやMacといったPC版だけでなく、iOSやAndroidのアプリ版もあります。
すべてクラウドでデータが同期されていますので、PCやタブレット、携帯などさまざまなデバイスから情報を確認することが可能です。
Googleアカウントがあれば、すぐにでもプロジェクトの作成ができます。
マークダウンに対応したブロックエディタ
Notionは、エンジニアのドキュメント作成でおなじみのマークダウン方式で記述できます。
また、ブログ作成で有名なWordPressのように、ブロックエディタ方式でさまざまな方式で記述することもできます。
- 見出し
- 箇条書き
- 強調
- 囲い込み
- 目次
- ぱんくず
- 引用
- アコーディオン
- メンション
- 画像・動画・音声・ファイルデータの埋め込み
- コード
- ブログカード
6種類のビュー表示の切り替え
データベースと呼ばれる、6種類のビュー表示の切り替えができます。
- リスト
- カレンダー
- テーブル
- ボード
- タイムライン
- ギャラリー
情報の状態を切り替えられるので、タスクやプロジェクト管理に非常に有効です。
豊富なテンプレート
新しいページを作成する際に、Templateと呼ばれるメニューがあります。
用途別にソートされた膨大な数のテンプレートで、ページを即座に作り込むことが可能です。
自作のテンプレートも追加することもできます。
様々なサービスのデータをインポートできる
Notionは他のサービスとの接続やデータのインポートもできます。
Notionは情報管理、タスク管理の両方がこなせるので、データを一元化しても良いでしょう。
Notionのデメリット
マルチに使えるNotionですが、もちろんメリットばかりではありません。
デメリットもいくつかピックアップしました。
UIが英語
Notionは、まだローカライズされていないツールなのでUIが英語のままです。
2021年内に日本語表示できるアナウンスがありますので、アップデートを待ちましょう。
有料じゃないと複数人で編集できない
Notionは便利であるものの、複数人でページの編集やプロジェクト管理するのであれば、有料版にするしかありません。
無料版で充分に検証して採用するのであれば、有料版に切り替えましょう。
多機能すぎて、編集が大変
NotionはWordPressのように、素晴らしい見た目のページや優れた情報を持つページを作成できますが、編集の熟練度が必要です。
記事編集に慣れている人はいいのですが、慣れていない人は一定のクオリティのページを作成するのにコストがかかります。
Notionの評判・口コミ
当サイトで独自に集計したアンケートから、良い口コミ・悪い口コミを紹介します。
導入時の参考にしてください。
良い口コミ
女性(奈良県)
入力や操作が簡単です。必要な情報にアクセスしやすくできています。デザイン性も高いです。レシピをNotionにまとめておくことで、キッチンにスマホだけ置けば料理が作れるので重宝しています。
男性 / 30代前半(千葉県)
さまざまな形で情報をストックできます。動作が比較的軽く、共有したときの使い勝手も優秀です。メモを気軽に放り込めるようになりました。
男性 / 30代前半(鹿児島県)
文章を簡単に整形でき、気軽に他人と共有できます。おしゃれで気軽に文章を書く気になります。今まで作業等をメモまたは文章として残さなかった人達が、作業内容を書くようになりました。また、所属部外にも公開することで、社内の風通しが良くなりつつあります。
悪い口コミ
女性(奈良県)
日本語対応されていません。使いはじめのページ作成が難しいです。スマホだとやや操作しづらいです。
男性 / 30代前半(千葉県)
日本語環境での操作性がやや悪いです。ちょっと凝りすぎてるので、もっと平易なテキストベースのものが欲しいです。ユーザーが少なく、機能の全貌がわかりにくいです。
男性 / 30代前半(鹿児島県)
メニュー等が英語のみの表記です。Googleカレンダーと連携できません。作り方によってはわかりにくい表示になります。
Notionはこんな人におすすめ
女性(奈良県)
ある程度パソコンなどのスキルがある人
情報を一元管理したいと思っている人
英語に苦手意識のない人
男性 / 30代前半(千葉県)
調べ物をする時にメモ・記録を残す人
Evernoteユーザー
男性 / 30代前半(鹿児島県)
社内の情報共有方法に困っている人
Word以外の方法でナレッジを貯めたい・記載したい人
クラウドサービスを使いたい人
まとめ
Notionについて、特徴やメリット・デメリット、評判・口コミなどをまとめました。
導入に際し、決め手になりうるメリット・デメリットをまとめると以下のとおりです。
- 無料のプランから用意されている
- クラウドでデータ管理、マルチデバイス対応
- マークダウンに対応したブロックエディタ
- データベースと呼ばれる様々なビュー表示の切り替え
- 豊富なテンプレート
- 様々なサービスのデータをインポートできる
- UIが英語
- 有料じゃないと複数人で編集できない
- 多機能すぎて、編集が大変
情報を集約し、さまざまなビューで表示できるがNotionの魅力です。
プロジェクト管理ツールとしてだけでなく、Wikiとしても使えるので、まだ使ったことがない方はぜひ使用してみてください。
公式サイト
こちらの記事では、Notionふくめ、さまざまなタスク管理ツールを比較しています。
コメント