プロジェクト管理ツールといえば「Backlog」「Redmine」「JIRA」「Trello」「Asana」「Wrike」などさまざまあります。
本記事で紹介するTodoistは、仕事・家事・育児などの個人タスクに特化したプロジェクト管理ツールです。
日本語でUIも使いやすく、PCやスマホ・タブレットだけでなく、Apple Watchなどのウェアラブルデバイスにも対応しています。
リスト表示だけでなくカンバン方式でもタスク管理でき、仕事でも充分に使えるので、その特徴やメリット・デメリット、評判・口コミを紹介していきます。
Todoistの特徴
Todoistは、2007年にリリースされた、スタートアップ企業Doistが提供するプロジェクト・タスク管理ツールです。
デバイスをまたいだタスクの同期が自動かつ高速で、タスクにコメントを付けてメモ帳のように使うこともできます。
また、フィルターを使った検索機能が強力で、検索条件の保存もできるので、管理しているタスクが多くても多彩な切り口でタスクを把握できます。
プロジェクト・サブプロジェクト・タスク・サブタスクを利用した多層的なタスク管理が自在に可能です。
定期的に発生する「やること」を自動的にリストにしたり、優先順位をつけたり、順番を変えたり。
デジタルならではの使い勝手もよくできています。
少人数でプロジェクト管理するのであれば、このTodoistをおすすめします。
サービス名 | Backlog | Microsoft-To-Do | Group Task | Stock | Todoist | チームハック | Taskworld | Trello | Jotto | Notion | Aipo | ClickUp | monday.com | Wrike | Zenhub | Jira | Redmine | Asana |
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規模感 | 個人または小規模のプロジェクト向け | 個人または小規模のプロジェクト向け | 個人または小規模のプロジェクト向け | 個人または小規模のプロジェクト向け | 小規模から中規模プロジェクト向け | 小規模から中規模プロジェクト向け | 小規模から中規模プロジェクト向け | 小規模から中規模プロジェクト向け | 小規模から中規模プロジェクト向け | 小規模から中規模プロジェクト向け | 小規模から中規模プロジェクト向け | 小規模から中規模プロジェクト向け | 小規模から中規模プロジェクト向け | 小規模から中規模プロジェクト向け | 小規模から中規模プロジェクト向け | 小規模から大規模プロジェクト向け | 小規模から大規模プロジェクト向け | 小規模から大規模プロジェクト向け |
価格 | ¥0/¥2,400/¥11,800/¥19,800/¥50,000 | 無料 | ¥0/¥310/8,500 | ¥0/¥1,980/¥3,480/¥6,480 | ¥0/¥338/¥558 | ¥0/¥1,200/¥1,500 | ¥1,050/¥2,300 | 無料(有料プランあり) | ¥0/¥500/¥1,300 | $0/$4/$8/$20 | ¥350/¥400/¥610 | $0/$5/$9 | ¥0/¥900/¥1,100/¥1,800 | $0/$9.80/$24.80 | $0/$7.95/$12.45 | 1ユーザーあたり¥0/¥1,200/¥1,670 | 無料(サーバーの用意が必要) | 1ユーザーあたり¥0/¥1,200/¥2,700 |
機能 | バージョン管理やWikiや、ガントチャート、カンバン等多機能。 | リスト方のタスク管理特化 | リスト方のタスク管理特化 | ドキュメント管理やタスク・メッセージ時機能 | リストやボード表示機能 | ドキュメント管理やタイムトラッキング機能 | カンバンがメイン。チャットツールも搭載 | カンバンがメイン。拡張機能等でガントチャートも可能。 | カンバンやガントチャート | カンバンやガントチャートなど多機能。 | カレンダー機能が非常に便利 | カンバンやガントチャートなど多機能。 | カンバンやガントチャートなど多機能。拡張性も高い。 | チャットや、ガントチャート等多機能。 | スクラム開発特化 | 多機能かつ拡張可能 | 多機能かつ拡張可能 | 多機能かつ拡張可能 |
備考 | 日本の会社のサービス。導入しやすく、また使いやすい。 | Microsoftのサービス。導入しやすく、また使いやすい。 | 月額310円の低コストのタスク管理ツール | Evernoteライクなドキュメント・タスク管理ツール | 導入しやすく、また非常にUIが良く、使いやすい。 | 国産のツールで使いやすい。作業時間の記録も残せる | 基本的な機能はすべてそろっているが、有料 | 無料が利点だが多人数やタスクが多いプロジェクト管理には不向き。 | 国産のツール。UI/UXはGoodpatchが担当 | UIや機能が整理されていて非常に使いやすい。 | 各種社内ツールも充実している | 非常に多機能でこれから日本でも広まる新しいプロジェクト管理ツール | 非常に多機能で拡張性の高いプロジェクト管理ツール | Wikiのように情報をまとめやすく、また情報の表示切り替えも優れている | エンジニアチームに特化したプロジェクト管理ツール。GitHubとの親和性も高い。 | 比較的新しいサービスでUIが独特。ただし、ツールに使い慣れてない人は馴染みにくいのが難点。 | 昔から多くの企業で使われているツールで馴染みやすい。堅実だが環境構築や拡張性、保守など、メンテナンスコスト高め。 | UI機能が非常に優れたサービス。独自の機能を搭載しているが、古いプロジェクト管理ツールに慣れている人には合わない傾向。 |
Todoistのメリット
Todoistのメリットは、初見でもすぐに理解できる使いやすいUIと無料で運用できる点です。
ひとつずつ分かりやすく紹介します。
無料のプランから用意されている
Todoistは、5人までなら無料で全ての機能を使用することができます。
有料プランにすれば、人数や容量の制限なく使うことができるようになります。
プラン | 月額料金 |
---|---|
無料 | 無料(5人まで) |
プロ | 338円 |
ビジネス | 558円 |
クラウドでデータ管理
Todoistは、PC版だけでなくアプリ版(iOS/Android)もあります。
データはすべてクラウドで同期されています。
また、Googleアカウントがあればすぐに始められるので、すぐにでもプロジェクト管理の作成を始めることが可能です。
シンプルでわかりやすいUI/UX
Todoistの最大の魅力はなんといっても、適切な日本語対応と見やすいUI/UXにあります。
- 複数のプロジェクト設定。
- 優先度やタグの設定。
- リスト表示やボード表示などの切り替え
また、Todoistは機能を全て無料で使用することができます。
メニューの位置も分かりやすく、空白の状態でも親切なヘルプがついているので、操作に困ることがありません。
プロジェクト管理ツールに慣れていない方もこのUIであれば、抵抗が少なくすぐに使いこなすことができると思います。
独自の機能
Todoistの機能はシンプルですが、独自のすぐれた機能が2つあるので紹介いたします。
まずはコメント機能。
タスクごとにチャット管理ツールのようなコメント機能が搭載されています。
タスクごとにコメントすることで、情報がしっかりアーカイブされるという利点があります。
もう一つはカルマと呼ばれる機能です。
タスクをこなすと数がカウントされ、自身の生産性を計測することが可能です。
以上のように、Todoistはタスクが見やすいだけでなく、コミュニケーションツールやデータ計測も兼ね備えるプロジェクト管理ツールです。
豊富なテンプレート
Todoistは100以上のテンプレートが用意されています。
機能自体はシンプル。ビジュアルテンプレートいうより、具体的なタスク使用例が並んでいます。
Todoistを提案する際は、テンプレートからプロジェクト作成をすることをおすすめします。
連携機能
TodoistはAPIが用意され、Googleカレンダー・Slack・Chatworkなどのサービスとの連携も可能です。
うまく使いこなせば、Todoistに情報を一元化することもできます。
Todoistのデメリット
シンプルで使いやすいTodoistですが、もちろんメリットばかりではありません。
デメリットもいくつかピックアップしました。
6人以上は有料
5人まではフル機能を使うことができますが、それ以上の人数の場合は有料版が必要です。
とはいえ、無制限のビジネスプランでも月額558円程度なので、他のプロジェクト管理ツールより安価ではあります。
機能が足りない可能性がある
使いやすいTodoistですが、多機能ではないので注意が必要です。
例えばガントチャートでタスクを管理したいという場合には機能がありません。
障害が発生すると使えなくなる
サーバーが万が一落ちた場合はTodoistは使えなくなります。
クラウドサービス特有の問題でもありますが、把握しておきましょう。
Todoistの評判・口コミ
当サイトで独自に集計したアンケートから、良い口コミ・悪い口コミを紹介します。
導入時の参考にしてください。
良い口コミ
男性 / 40代後半(北海道)
異なるデバイス間で、自分のタスクリストをリアルタイムで同期できます。タスクをプロジェクト・サブプロジェクトなどに分けて整理できます。フィルターを使ってタスクを自由に検索できます。タスクにURLやコメント、ファイルなどが付けられるのも助かります。見た目が洗練されています。タスクをほかの人と共有できるのもありがたいです。toggl、PomoDone、IFTTTなどと連携できます。しなければならないことをいちいち覚えておく必要がなくなるとともに、予定が気になって目の前のことに集中できなくなることが減り、肩の荷が下りたような気分で気楽に日常が過ごせるようになりました。タスクを完了したらすぐにTodoistでチェックオフする習慣ができたので、実行したのが小さいタスクであっても毎回達成感を味わえています。何か思いついたらすぐにTodoistに入力するようになったため、Todoistさえ見ればタスクなら何でも確認できる環境ができました。
女性 / 30代後半(埼玉県)
アプリの入力が簡単なので、タスクを思い出したらすぐに入力できます。期限を入力すると、期限が近い順番で表示されます。優先度によってタスクの色分けができます。タスク完了時にタップすると「スポン!」という心地良い効果音が流れるのが好きです。家事・育児・仕事のタスク漏れが無くなりました。ワークライフバランスが維持できるようになりました。
男性 / 20代前半(宮城県)
通知が来ると「やらなきゃな」と思わせてくれます。達成した時のサウンドが気持ちいいです。直感的に使いやすいです。当日のタスクを忘れることが減りました。
女性 / 40代後半(岐阜県)
終わったらポチッとワンタップでリストから消せるのが便利です。操作がとにかくシンプルです。自分のアカウントを作るので、パソコンでもスマホでも同じリストを見ることができます。買い物にいって「何を買うんだっけ?」と買い忘れることが減りました。
悪い口コミ
男性 / 40代後半(北海道)
まれにバグが生じ、繰り返しタスクのスケジュールがズレたりする点です。まれにサーバーが落ち、デバイス間の同期ができなくなる点です。日本語サポートが少々頼りない気がします。
女性 / 30代後半(埼玉県)
文字の大きさ・文字色を変更できるようになってほしいです。カレンダーを表示してタスクを確認できるようにしてほしいです。各タスクの先頭にアイコンを表示してほしいです。
男性 / 20代前半(宮城県)
プロプランが高い気がします。プロプランに加入しないと、アプリなどのテーマの色を変更できません。シンプルなデザインなので物足りない感じもあります。
女性 / 40代後半(岐阜県)
無料で使用している場合、消したタスクを見ることができません。複数の人で共有できません。定期的な案件の登録方法がわかりにくいです。
Todoistはこんな人におすすめ
男性 / 40代後半(北海道)
実行しなければならない多様なタスクが気になって、集中力が削がれることが多い人
家族や同僚などとタスクリストを共有したい人
GTD式のタスク管理をしたい人
デザインが洗練されたTodoリストを求めている人
女性 / 30代後半(埼玉県)
育児で忙しく、子供のお世話に疲れてメモ帳とペンを取りに行く暇もない方
仕事の予定は忘れないけど、その代わりスーパーで何を買うかよく忘れてしまう方
小さな仕事をタスクとして入力し、毎日タスク完了のボタンを押すことで達成感を得たい方
男性 / 20代前半(宮城県)
ルーティンなどがある人
やらなきゃいけないことを忘れてしまう人
無気力な人(簡単なタスクからやり始めるとやる気が出るので)
女性 / 40代後半(岐阜県)
次々にやりたいこと、やることが頭に浮かび、並行して同時進行したい人。
まとめ
Todoistについて、特徴やメリット・デメリット、評判・口コミなどをまとめました。
導入に際し、決め手になりうるメリット・デメリットをまとめると以下のとおりです。
- 無料のプランから用意されている
- クラウドでデータ管理
- シンプルでわかりやすいUI/UX
- 独自の機能
- 豊富なテンプレート
- 連携機能
- 6人以上は有料
- 機能が足りない可能性がある
- 障害が発生すると使えなくなる
国産ですぐれたUI/UXを持つのがTodoistの魅力です。
4人までは全ての機能を使用することができるので、気になった方はぜひ試してみてください。
公式サイト
こちらの記事では、Todoistふくめ、さまざまなタスク管理ツールを比較しています。
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